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逗子で小児科医、真弓定夫のドキュメント映画上映と娘の講演会 母親たち耳傾ける

(前列中央)真弓紗織さんをスタッフが囲んで記念撮影。(左隣)主催者の1人で企画を発案した根岸曜子さん

(前列中央)真弓紗織さんをスタッフが囲んで記念撮影。(左隣)主催者の1人で企画を発案した根岸曜子さん

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 逗子文化プラザさざなみホールで、小児科医、真弓定夫さんのドキュメンタリー映画「蘇(よみがえ)れ生命の力」の上映と真弓先生の娘、紗織さんの講演が6月28日に行われ、100人以上の母親らが会場を埋めた。

映画上映&講演会のお知らせ

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 真弓さんは1931(昭和6)年東京生まれ。1974(昭和49)年に真弓小児科医院(武蔵野市吉祥寺)を開設。「薬や注射を使わない、自然流の子育てを提唱する先生」として、2017(平成29)年に体調を崩し閉院するまで、全国から患者が訪れていた。2003(平成15)年に社会文化功労賞受賞。

 逗子での自主上映会開催を思い立った根岸曜子さんは「私は自然なお産がしたいと思い、2番目の子どもを自宅のお風呂で出産した。すごいスピードで出てきた娘の頭を自分の手で取り上げて見つめ合った時間はとても幸せな時間だったと同時に、自分が動物なんだなと強く感じた」と話す。「真弓先生も野生動物に学べと話される。真弓先生や沙織さんに会って、2人のことを私の住んでいる地域の皆さんに伝えたいと思った。ただ、理解できても実行できないことがあり、ご覧になった方々がどう思うのかも心配。日常でできる小さなことから始められたら」とも。。

 上映後、講演会で紗織さんは定夫さんが大切に言い続けていることを話した。「子育ては誕生の20年30年前から始まる」「子どもは大人より、はるかに優れている」「自分の力で生き、事実を受け入れ、他人に自分の意見を押し付けない、野生動物に学べ」など、順を追っての話に参加者は熱心に耳を傾けた。

 乳幼児2人を連れてきた母親は「誕生前が大切と言われたが、もう私自身は出産してしまっているので遅いと思った。でも娘が出産し、母親になる時のために何かできると思う」と感想を述べ、体調を崩した夫を思って参加した女性は「薬に頼る前に食事などを見直してみたい」と話した。

 会場で完売になった定夫さんの講演をまとめた本「自然体で暮らす」(600円)は、島の八百屋さん(葉山町長柄、TEL 080-1337-0098)で予約販売受け付け中。

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