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葉山町漁協が数十年ぶりに直売所 地元産のサザエやアワビ

責任者、畠山晶さん。オープンしたばかりの直売所の前で

責任者、畠山晶さん。オープンしたばかりの直売所の前で

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 葉山町漁業協同組合(堀内、TEL 046-875-9509)直営の海産物直売所が6月22日、釣り船店が入る長屋の1部屋にオープンした。

オープン記念でサザエの片手つかみ取りに挑戦する子ども

 葉山産のサザエ、アワビ、ホラ貝、ワカメ、ヒジキのほか、横須賀市佐島からクロダイ、シイラ、アカイカ、マイワシ、エンピツカマスなどが店頭に並んだ。フェイスブックで情報を知ったという2人の幼児を連れた母親は「葉山の実家にこれから行くのでちょうどいいと思って立ち寄った」と開店を喜んだ。

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 同組合によると「現在約90人の組合員が在籍しているが、以前はいつ頃、組合直営の直売所があったかたぶん誰もはっきり知らないだろう。数十年ぶりのことになる」という。

 昨年11月に組合長に就任した角田正美さんも「父親が漁師だったので14~15年前に継いだが、元々はサラリーマン。どういう理由で直売所が無かったかは分からないが、葉山に地元の魚を買いたい人がたくさんいることは知っている。売る場所がなかったので、組合でもいろいろ考えていた。釣り船をやっていた1部屋が空いたことがきっかけ」と説明。空き部屋になった場所に、組合が冷蔵庫など設備投資をして準備を始めた。

 オープンに当たり責任者を引き受けた畠山晶さんは、同組合で初めてにして唯一の女性漁師(正会員)。2013(平成25)年には真名瀬港で朝市も立ち上げた。「葉山には地元の人が葉山の魚を買う場所が少ない。こういう場所があればいいなと思っていたので引き受けた。初めてのことで、値段の付け方が難しい」と話す。オープンの日、通り掛かった釣り人に「葉山でただ一人の女性漁師の人かな」と話し掛けられるほど、注目は高い。

 神奈川県環境農政局 農政部水産課によると、直売所を運営している県内の漁協は横浜市、横須賀市長井町、江の島片瀬、真鶴町など10カ所余りで、減っているという。主な理由は漁獲量の確保と人件費の捻出。

 角田組合長は「漁獲量を確保することは大変だが、葉山でも直売所を始めたということをたくさんの人に知ってもらいたい」と前向きに語る。

 営業日は土曜、日曜(第2土曜は真名瀬漁港の朝市に出店)。営業時間は9時~15時。

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