食堂「おせっかい食堂~KAINA 海菜~」(堀内、TEL090-2327-8111)が6月13日、葉山の森戸海岸そば、堀内交番の並びにオープンした。広さは13坪、席数は20席。
元々は同所で昨年8月まで「読売新聞販売店」を20年以上営業していた関伸司さんが建てたビル。「自分たちが住むのではなく、地域に還元したい。社員に夢を持ってほしい」と、防音完備のシアタールームやシャワー施設などを作り、レンタルスペースとして活用している。
関さんは4年前にフードビジネスプロデューサーの阪田浩子さん、フォークシンガー、テミヤンさんと出会い、それぞれが描いていたことが合わさり、オーナーとして同所の開設に至った。「昔、都内で仕事をしていた時、親切にしてもらって毎日のように通った食堂があった。そんな生活感のある食堂にしていきたい。まず地元の皆さんに親しんでもらえたら」と店に込めた思いを語る。
テミヤンさんは、湘南地域・横浜を中心に活動するミュージシャンであり、野草研究家。コミュニティーFMラジオ「湘南ビーチFM」の開局から10年、パーソナリティを務めたほか、デビュー時のレコードジャケットを葉山の真名瀬で撮影するなど葉山・逗子に縁があり、昨年、葉山に越してきた。「30歳の頃、山菜にはまり、海辺の山菜を海菜(かいな)と命名して本も出版してきた。いつかその海菜を提供できる店が持てたらと思っていた。食べるだけでなく、海辺に育つオカヒジキやハマダイコン、ハマボウフウなどそこに食文化があることに触れてほしい」と話す。
「おせっかい食堂」と名付けた阪田さんは「おせっかい好きなスタッフを募集している。地域の人を巻き込んでいきたい」と呼び掛ける。
メニューは「つやみがき玄米」(ブランド米「龍の瞳」)とみそ汁に特にこだわり、地元の無農薬野菜と地魚を中心としている。ランチは「KAINA定食(日替わり)」「薬膳カレー」(1,000円)、「お子様ランチ」(800円)など。夜は「絶品牛すじ煮」(500円)「名物こめ粉チキン」(580円)など。テミヤンさんが考案した「Wひじき丼」(780円)はご飯の上にオカヒジキとヒジキがたっぷり載り、その上に鶏そぼろと温泉卵。2つのヒジキのシャキシャキ感の違いが分かる。
ドリンクは「生ビール」(500円)、「ハイボール」(450円)など(価格は全て税別)。
営業時間は11時~22時(7月からは7時~22時)。6月は火曜休み。