京急新逗子駅の海岸口そばにフードトラック、間借り店舗などで営業してきた「東京オムレツ」が固定店舗「SUNDOWNER 東京オムレツ」(逗子市逗子6、TEL 080-4146-6118)としてオープンし、1カ月がたった。
オーナーシェフの佐渡友善裕さんは、会社員だった2011年、知人から「東京オムレツ」を譲り受けた。独学で料理を研究し、都内を中心にフードトラック営業をしていた。2016年、逗子の海の家「Happy Go Lucky」のキッチンを務めたことで、逗子と縁ができ、海の家の営業期間以外は、マルシェに出店したり、間借り営業をしたりしてファンを増やしてきた。
佐渡友さんは「いつどこで営業しているか分からないという声もあり、いい物件があればと探していた。ここは長年、スナックだったそうで、ソファや机などはそのまま残っていた。一目で気に入った」と話す。
広さは30平方メートルで、席数は17席。「カウンターで会話もできると思ったが、この1カ月、ゆっくり話す時間のない忙しさ。それでもキッチンから家族連れやおじいちゃんおばあちゃん、近所のご夫婦などいろいろなお客さんの顔がちらっと見え、会話が聞こえる」と喜ぶ。
メニューは変えていない。店の代名詞でもある「オムライス」(900円~)はたっぷりな野菜の量もそのまま。ほかに、ふわふわで厚みのあるオムレツを食パンに挟んだ「オムレツサンド」は、プレーン(650円)、チーズ、ハム(各700円)。「ナポリタンスパゲッティ」「豚しょうが焼き」(各750円)、「豚キムチ」(800円)など。昼も夜もメニューはほぼ同じで、ランチはサラダやドリンクが付いたセットメニュー(1,150円~)になる。新たに加えたメニューは「豚バラしそポン酢スパゲッティ」(750円)。
ドリンクは、軽井沢のクラフトビール「KOKAGE BEER」(680円)、「ハートランドビール」(550円)のほか、サワー、ウイスキー、焼酎各種(500円~)、ソフトドリンク(400円)、「自家製レモンソーダ」「パッションレモネードティー」(600円)などを提供する(価格は全て税別)。今後はハンバーグなども考えているという。「特別ではない、みんなが大好きなメニューを作りたい」と言う。
新しく店名に「SUNDOWNER」を加えた。「夕暮れ時の一杯の酒」「夕方、仕事の後に飲む酒」という意味がある。「妻が好きな言葉だが、逗子には夕日を愛(め)でる文化があると思って付けた。立地的にも、海岸で夕日を眺めた後、ここでその余韻に浸って一杯楽しめる場所だと思う」と話す。
テークアウトも好評で、ケータリングにも応じる。
営業時間は、平日=12時~16時、18時~22時、土曜・日曜・祝日=11時~21時。