逗子の市民団体「歩行者と自転車のまちを考える会」(逗子市新宿3)が3月25日、「トモイク自転車教室」を逗子小学校の校庭で行った。「トモイクフェスティバル」(逗子文化プラザ市民交流センター主催)のイベントの一環。
自分で絵を描き色を塗った逗子版「KEEP LEFT」プレートを取り付けた小学生の自転車
同市の警察署や安全協会の協力を得、「初めての自転車教室」「自転車教習コース」「自転車テクニカルコース」と3つのコースを設置し、基本的なルールからテクニカルな部分まで、正しい乗り方の講習を行った。参加者約100人は、幼児用のペダルのない自転車からロードバイクまで、さまざまな車でルールを確認しつつ、車も歩行者もいない安全なコースを自由に楽しんだ。
教室は今年で6回目だが、今回初めて「KEEP LEFT」というプレート作りを行うワークショップに取り組んだ。茅ケ崎市で活動する南八重智子さんが始めた「KEEP LEFT プロジェクト」は、自転車にこのプレートを付けることで、自転車の左側通行を推進することを目的としている。同会は、その輪を広げたいと南八重さんに相談し、逗子版のデザインを依頼。参加者は白抜きの文字に色を塗り、空白部分に絵を描いてオリジナルのプレートを作った。プレートはパウチ加工を施すため、雨でも耐用する。スタッフは「KEEP LEFTって左側を走るという意味。自転車も車と同じように左側を走ろう」と子どもたちに呼び掛けていた。
茅ケ崎からサポートに来ていた南八重さんは「各地でご当地プレートを作ってもらい、広く展開していきたいと考えていた。逗子がその始まりになった。これを機に他市でも進めていきたい」。同会の川島直子会長は「次回のイベントに向け、ZUSHIという文字だけでなく、逗子らしいデザインを考えてもっと広げていきたい」と、それぞれ抱負を語った。