逗子の「エコ広場」などを運営している市民団体「逗子ゼロ・ウェイストの会」は3月22日、「かながわボランタリー活動推進基金21」より「ボランタリー活動奨励賞」を授与された。
同団体は逗子市の7R(リユース・リデュース・リサイクル・リフューズ・リフォーム・リペア・レンタル)を進めることで、ゼロ・ウェイスト社会(物質回収や再生可能エネルギー利用、リサイクルによって、ゴミを出さない社会)の実現を目指して活動している。
2009年6月、「分ければ資源・混ぜればごみ」をモットーに、逗子市役所玄関前で月1回「リサイクル広場ずし」の活動を始め、2012年10月からは「エコ広場ずし」と名称を変え、市役所のロビーで市民協働事業として進めてきた。2015年4月、市民交流センター入り口付近に拠点を移した。
玩具や衣類、食器類など自分が使わなくなった物を持ち込み交換するスペースとして、毎日100人以上が利用している。代表の海野保子さんは「行政と共に進める7Rの推進の啓発の場は、近隣の市町村には無い事例として注目され、取材や視察もある」と話す。
「生ごみ相談」や傘直しなどを行う「リペアカフェ」、廃食油からせっけん作りなどエコな暮らしを提案する「エコワークショップ」なども開催。神奈川県の「かながわプラごみゼロ宣言」に賛同する団体としても登録している。「ボランタリー活動奨励賞」はこうした活動が評価された。
海野さんは「受賞を今後の活動への励みにしたいところだが、市の担当課である資源循環課からエコ広場の活動の終了を提案されている。国連でも求められているSDGsの旗の下、存続を求め、行政との話し合いを続けたい」と言う。