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葉山で「原風景を生かしたまちづくりを考えるシンポジウム」 東伏見宮別邸見学も

東伏見宮別邸、2階の廊下。眺望もみどころ

東伏見宮別邸、2階の廊下。眺望もみどころ

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 葉山の東伏見宮別邸(葉山町堀内)で12月8日、「原風景を生かしたまちづくりを考えるシンポジウム」が行われる。主催は「湘南邸園文化祭連絡協議会」(横浜市中区)と「原風景を生かすまちづくりの会」(逗子市新宿)。

鎧戸付きの上げ下げ窓から江の島方面を眺める

 湘南地域と呼ばれる相模湾沿岸地域一帯は、明治時代から別荘・保養地を形成して、首都圏で活躍する政財界人・文化人らが滞在・交流する地域として発展。さまざまな文化を発信・蓄積してきた。神奈川県は、その暮らしや活動の場として使われていた住宅地空間や歴史的建造物を保全活用し、新しい湘南文化を創造し発信することを目的とする「邸園文化圏再生構想」を進めている。

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 同協議会はこの構想の趣旨に賛同した湘南地域のNPOなどと県が連携して活動に取り組み、構想を推進するプロジェクトの一つとして立ち上げたもの。協議会の中の逗子・葉山・鵠沼地域の一員がシンポジウム開催のために集まり「原風景を生かすまちづくりの会」を発足させた。

 会の代表・長島孝一さんは「湘南地域の原風景を抽出し、それらを生かして、住民が自分たちの故郷と呼べる地域にしたい。そのために、それぞれの風土の特徴や、好ましく懐かしい、風景の記憶をたどり、見つけて、それらを新しいまちづくりの出発点にできたらと考えている」と話す。

 シンポジウムでは、逗子・葉山・鵠沼で以前から邸園の保全などに取り組んでいる団体や個人が調査した内容を発表し、会場の参加者と意見交換をする。ゲストスピーカーは文化庁文化財部技官、調査官を経て学校法人工学院大学理事長の後藤治さんと逗子フェアトレードタウンの会代表理事・長坂寿久さん。

 葉山には1894(明治27)年の御用邸設置以前から、有栖川宮、北白川宮が別邸を置かれ、その後も、東伏見宮、高松宮、秩父宮が別邸を置かれたが、そのほとんどが失われ、現存するのは会場となる東伏見宮別邸のみ。1914(大正3)年に完工。葉山町によると、内部意匠も創建時の様子を良く留めており、家具・照明器具も多く現存しているという。2017年、国登録有形文化財に登録。一般公開されていないが、イベント当日は見学できる。

 13時開場後、建物内見学可能。シンポジウムは14時~16時。料金は500円(資料代として)。

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