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葉山で子どもがまちをつくるイベント「こどもタウン」 「おとなマルシェ」同時開催

「こどもタウン」会場(昨年の様子)、町に入るためには仕組みをまず学ぶ

「こどもタウン」会場(昨年の様子)、町に入るためには仕組みをまず学ぶ

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 葉山町立一色小学校体育館で11月4日、「第2回こどもタウン葉山」と「おとなマルシェ」が同時開催される。

実行委員長であり、商店会の会長、「アシストホーム」代表の宮寺透雄さん

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 「こどもタウン」は、子どもが銀行や警察、公園、ボーリング場、おばけ屋敷などのある町をつくり、仕事(1回15分で通貨1枚)をして、お金(通貨名=色)をもらい、遊んだり買い物したりしながら社会や町の仕組みを学ぶイベント。付き添いの大人は口出しできず、マスクをつけて入場し、見守るだけというルール。

 このルールを作って各地で「こどもタウン」を開催する「ミニシティプラス」のホームページによると、この原形は独・ミュンヘンが発祥といい、「こどもが創る遊びのまち」を研究するため日本では横浜で組織が立ち上がり、2006年10月にNPO法人が設立された。

 昨年から「こどもタウン」の運営に取り組んできた一色大滝商店会は現在57店が加盟。今年、葉山町で一番大きな商店会になり、活性化も進んでいる。一方、祭りなどがなくなり、生活している自分の町で子どもが楽しむ機会が減っていることが課題となり、商店と子どもたちの交流を図ろうと「ミニシティプラス」の協力を得て、同イベントを企画したという。

 同商店会会長の宮寺透雄さんは「子どもたちに郷土愛を持ってもらいたい、葉山を離れても故郷として大切にしてもらいたい。地元商店とつながることで防犯や防災にもなり、イベントを通じて交流できれば地域としてのまとまりも生まれる。店長に立候補して事前のワークショップに参加する子どもたちが成長していく様子を見ると、無限の可能性が感じられて楽しい」と話す。

 宮寺透雄さんは工務店の3代目社長。祖父・米三さんは東京から葉山に移り、仕事を始めた時に地元の人々に世話になったことで、地域への恩返しの気持ちから地域活動に関わっていたという。本業が忙しくてもイベント開催に携わる理由の一つに祖父の考え方を受け継いでいるとも。

 昨年は、店作り用のキットを「ミニシティプラス」から借りたが、今年は商店会の大人たちが手伝って子どもたちと製作した。

 同日開催の「おとなマルシェ」では、サザエご飯、酵素玄米おにぎり弁当、ローストビーフと牛すじ煮込み弁当、チャーハン、ギョーザ、アップルパイなど商店会自慢のグルメを用意する。

 開催時間は10時~16時。入場無料。「こどもタウン」参加費は300円(参加資格=高校生以下)。

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