「キッズ防災士養成講座」が12月14日に開催され、逗子で初めて6人の小学生が「キッズ防災士」として認定された。
キッズ防災士講習会でハザードマップを確認し、マイタイムラインを考える小学生ら
同事業は東日本大震災をきっかけに宮城県南三陸町と交流のある逗子市商工会女性部が一般社団法人「ひろしま防災減災支援協会」が取り組んでいる認定制度「キッズ防災士」を知り、「逗子防災士の会」の協力を得て、今年始めた。
10月12日、「逗子市民まつり」会場で、「負傷者搬送訓練」「水消火器訓練」、新聞紙を使った簡易スリッパ作りの3つのプログラムを行い、体験した小学生には「逗子キッズ防災レンジャー」としてオリジナル三角巾「バンダナ」と認定書を手渡した。
同レンジャーの体験を踏まえ、12月14日に「キッズ防災士」としての講習を開催。自分たちが住んでいる地域の津波ハザードマップと土砂災害ハザードマップで自宅や学校、よく行く場所をマークし、危険度を把握。災害が起こる前に自分がやるべきことを考え、学んだ。
認定証を手にした小学3年の男児は「難しかったけれど、キッズ防災士は続けたい」と話し、海が近いので防災を意識するようになったという6年の女児は「災害が起きたらパニックになると思うが、事前にこうして学ぶことができたので冷静に行動したい。無線免許も取ってみたい」、6年の男児は「7月に大地震が起きるといううわさがあり、防災を意識した。防災士の資格も取りたい」と、それぞれ防災に前向きな姿勢を見せる。
女性部副部長の森谷紀子さんは「子どもたちに防災を意識してもらうきっかけを作れたと思う。今後、私たちも研修を続けて学んでいきたい」と話し、「逗子防災士の会」代表の石井康生さんは「台風や地震だけでなく、線状降水帯のような災害も増えているので、キッズ防災士が増えて、友人や下級生に学んだことを伝えられるようになれば」と期待を寄せる。「逗子市は防災士の資格を取得する際の費用を助成しているので、ぜひ中学生以上、おとなも関心を持ってほしい」とも。