逗子の演劇ユニット「わだち」が11月23日・24日、旗揚げ公演「ツイノスミカ~夜更けの星~」を古民家カフェ「あおいと」(逗子市山の根3)で行う。
逗子在住の演出家、田坂あす香さんは舞台や映像出演を経て演技講師となり、これまでに俳優志望者から社会人まで延べ3000人以上を指導してきた。今回、俳優として参加する逗子在住の龍村敦子さんも奥乃美帆さんも田坂さんの演劇ワークショップに参加したことがきっかけ。
龍村さんの芝居歴は学生演劇に始まり、「子どもミュージカルシアター」「湘南演劇塾」などで舞台に立ち、60歳からは日舞と挑戦が続いている。地元自治会の会長も担い、長年、地域活動にも携わっているが、「しがらみのない舞台の上で表現するのがいい。今回はチームで作り込んでいくのが面白い」と龍村さん。
アメリカの大学で演劇を学び、新国立劇場演劇科7期生の奥乃美帆さん。「子育て中ということもあり、新国立でのシェークスピアのような劇的な内容より、誰でも起こるような日常のシーンの芝居に今は自然に取り組めている。見てくれた人が日常のさりげない良さに気付くきっかけになれば」と話す。
脚本は、初代四国劇王としても知られる大分の劇作家・玉井江吏香さん。母と娘の「最後のすみか」を描いた20分間の静かで穏やかな物語。そのためぬくもりのある古民家を会場に選んだという。上演後は出演者と観客が対話する時間も設ける。
演劇ユニット名の「わだち」について、田坂さんは「誰かが作った道ではなく、一つ一つの舞台が次の新しいステップになり、未来へ続くことを願って名付けた」という。
上演時間は16時~17時。観劇料はワンドリンク+投げ銭制。