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「葉山ファクトリー」にクレープ店 就労支援B型施設が運営

(左から)就労継続支援B型施設ハングアウトの玉田晋一さんと葉山ファクトリーの加藤太一さん

(左から)就労継続支援B型施設ハングアウトの玉田晋一さんと葉山ファクトリーの加藤太一さん

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 ショッピングセンター「ハヤマステーション」(葉山町長柄)のそばにある「みんなの工房 葉山ファクトリー」(葉山町長柄)1階に6月20日、「タマダクレープ」がオープンした。

生地を焼くのは料理家

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 同ファクトリーは空き家再生活動を展開するコミュ二ティー「空き家レンジャー」が2017(平成29)年に元社員寮を自ら改装した2階建ての建物。1階はワークショップなどの活動スペースやシェアキッチンがあり、2階はシェア工房となっている。

 同集団の代表、加藤太一さんは「昨年、利用者が抜けて工房存続の危機になった際、就労継続支援B型を始めようと場所を探していた玉田さんと出会い、まず就労施設ハングアウトがスタートした」と振り返る。施設管理者の玉田晋一さんは「施設として届けを出すためには、さまざまな補修なども必要だったが、自分たちの手で行い、もうここに愛着が湧いている」と話し、「みんなが一緒にご飯を食べられる食堂を作ろうと思ったが、まずは手軽なクレープからスタートしてみた」という。

 タマダクレープは、全国に約80店舗の加盟店がある「ヤマグチクレープ」(千葉県市川市)のフランチャイズ店となる。メニューも本店に倣(なら)っているが、オリジナルも取り入れられる。「ホントノチョコ」「あんこ」「シナモンシュガー」などシンプルなもの(420円~)から「カスタードバナナホイップ」「ブルーベリークリームチーズ」などボリュームのあるデザート系(650~800円)、「スモークチキン」「ハムチーズ」などサラダ系(750円~)など約20種類。「ほのかに味のあるしっかりした生地にこだわりがあり、『生地だけ』というメニューも」と玉田さん。

 ドリンクメニューは、コーヒー、紅茶、ハーブティー(以上400円~)のほか、完熟バナナジュース(580円)などのソフトドリンク(300円~)も提供、自家製のドリンクに梅ジュース、梅ソーダ(以上480円)もある。

 クレープ店で使う紙類に店のロゴを押印したり、素材となるバナナの皮をむいたりするなど、下支えとなる作業は施設の通所者らが請け負っている。玉田さんは「クレープの生地を焼く作業などもそのうちできたら。施設とクレープ店がいい関係になっている。ハヤマステーションや逗葉新道にも近いので、買い物ついで、外出ついでに寄ってもらえたら」と呼びかける。

 営業時間は12時~17時。木曜定休。

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