
旧県立逗子高校(逗子市池子4)でホームカミングデー「秀麗桜に逢いに行こう」が3月29日30日に行われた。
初日は冷たい雨が降り続く中、約500人が来校、快晴に恵まれた2日目は11時のスタート同時に卒業生らが集まり始め、準備した記念の和菓子「秀麗焼」500個は1時間で売り切れた。
1955(昭和30)年、同地に移転後、植樹され、約60年、中庭で毎年花を咲かせ、大木に育った桜「秀麗桜」(愛称)はほぼ満開となり、卒業生らは一人で、家族で、仲間同士、あるいは子や孫とカメラを向けた。
逗子高校は2023年3月、県立逗葉高校(桜山5)と再編統合、閉校となり、建物・敷地は現在、県立逗子葉山高校(桜山5)が管理している。同校の会田勉校長が逗子高校の卒業生でもあり、昨年も卒業生の交流の場として同時期に1日だけ「秀麗桜を愛でる会」を開催し、約2600人が訪れた。
主催した逗子高校同窓会(秀麗会)では「県立逗子葉山高校の管理が今年度末で終了することから、最後のホームカミングデーになるかもしれない」ということで、校舎の一部も開放し、体育館では南関東ブロック金賞の実績を持つ吹奏楽部OBの演奏会なども行った。体育館いっぱいの卒業生が聴きほれるなか、最後は逗子葉山高校の吹奏楽部も加わり、「翼をください」に続き、逗子高校の校歌で締めくくった。
「体育祭の時、校庭に続く裏山でクロスカントリー競技をしたことが懐かしい。今日は多くの卒業生に建物に入れたことを喜んでもらえてうれしい」と言う会田校長(35期生)は「逗子高校が閉校になった時、同様に逗葉高校も閉校になった。建物を使っているので逗葉高校が残っていると思う人もいるが、新しく開校した逗子葉山高校は両校のDNAを受け継いで歩み始めた。逗子高校OBの皆さんも魂はここ池子に残しているとしても新生、逗子高校を応援してもらえたら」と呼びかけた。
秀麗会の会長、新倉聡さん(26期生)は「卒業して50年目にこのような役目が回ってきて感慨深い。会田校長をはじめ、いろいろなつながりがあってこのイベントが開催できた。ホームカミングデーは最後になるかもしれないが、これからも逗子葉山高校の文化祭や校歌祭には逗子高校OBとして参加していくつもり」と話す。
秀麗会では今後、多くの卒業生にイベントの案内をするため「LINEオープンチャット」を開設した。