葉山町の南郷上ノ山公園(葉山町長柄)インクルーシブ広場のお披露目式が1月8日に行われた。
2019年10月に改元奉祝事業の一環として建てたあずまや「梓(あずさ)亭」の前方、芝生広場の一角約300平方メートル内にインクルーシブ遊具3基とペーパーターフ(生分解性人工芝)をしつらえた。
ブランコのような遊具「ウードルスイング」は座面が広く、一度に数人が乗れる。トランポリンのような遊具「ベッドジャンパー」は跳んだ圧力が他人に影響しづらく、跳んだり跳ねたりする子どもの近くで寝そべったりもできる。ほか、ドーム型遊具「コージードーム」は多くの丸い穴があり、上ったり窓のように使ったりできる。
実証実験を兼ねて初めて屋外仕様として設置した「ペーパーターフ」はマニラ麻から作った紙を使った人工芝。人にも自然環境にも配慮した製品のため、着色料も使わず生成り色のままとなっている。施工した王子ファイバーの担当者は「町からの声かけで屋外に初めて設置した。周囲の土壌との関係や天候なども含め、耐久性がどうなのか、何度も足を運んで見守っていく」と話す。
遊びはじめをした地元「にこにこ保育園」の園児らを見守りながら、松尾真弓園長は「大きなトランポリンのようなベッドジャンパーをはじめ、一度に多くの園児が一緒に遊べることがいい」と喜ぶ。
主催者を代表して山梨崇仁町長は「町の目指す持続可能な社会の実現に向け、年齢、性別などにかかわらず誰もが一緒に楽しめる場所としてこのインクルーシブ広場は第一歩」とあいさつ。総開発面積は約1000平方メートル(造成面を含む)で、利用者の意見などを聞きながら今後の整備を検討していくという。