逗子市立池子小学校(逗子市池子3)の創立50周年を記念した「夢見るツリーハウス」の製作に向け、11月10日までクラウドファンディング(CF)で支援も呼びかけている。
同校保護者と教職員の有志で構成する団体「池小キッズサポーター」と同校が始めた同プロジェクト。児童会活動で寄せられた「学校にもっと遊具が欲しい」という声から児童らにデザインを呼びかけ、デッキやボルダリング、ブランコなどのアイデアが集まり、ツリーハウスを作ることになった。
設営場所は校門入ってすぐ横の園芸コーナー付近。内田源一郎校長は「池子小学校は授業時間以外は校庭を開放し、地域の皆さんに子どもたちを見守ってもらう開かれた学校づくりをしている。ツリーハウスも子どもたちだけでなく、地域に皆さんの憩いの場になればと願っている」と話す。
クラウドファンディングの返礼品は同サポーターの保護者・川戸笑子さんが、「池子小学校と言えば投てき板のタヌキ」ということから、描かれている3匹のタヌキをそのままモチーフにしてキャップやTシャツなどを製作した。当初、投てき板には「昭和53年度卒業記念」という銘板が掲示されているため、当該の6年生児童が描いたものと思われたが、卒業生らに呼びかけ確認したところ、音楽専科教諭の南部葉子さんが描いたイラストであることが明らかになった。南部さんは「25歳の頃、6年間勤めていた。絵を描くことが好きだったので、給食の献立表にイラストを描いたりしていた。それで投てき板に何か描いてと頼まれ、的になるなら丸いものだ、タヌキのおなかがいいだろうと思いついた。池子にタヌキがいたわけではない」と振り返り、「学校の近くに住んでいるので、まだそのまま残っているのは知っていたが、今回、記念品に使ってもらえると知ってうれしい」と喜ぶ。
CFの目標額は300万円で、11月5日現在、264万4,900円が集まっている。「夢見るツリーハウス」は12月4日の「ikegoアートフェス」で披露予定。