提供:逗子メディスタイルクリニック 制作:逗子葉山経済新聞編集部
「逗子メディスタイルクリニック」は歯科医の徳永淳二さんと美容皮膚科・形成外科医の徳永理恵さんが2010年に開業。JR逗子駅から徒歩1分の場所にある128ビル(1階はセレクトショップINEYA・ブレドール)の3階・4階にある。同医療法人グループは歯科の訪問診療も行い、葉山町に小児歯科、皮膚科、耳鼻咽喉科も開院。逗子駅そばで定食店「逗子キッチン」も営む。多角的に経営を続ける理事長、淳二さんの思いとは?
後半は、「理恵先生のシミ取りの解説6回シリーズ」の最終回。光治療「ライムライト」後の良い肌の状態をキープするには、というお話です。
徳永淳二先生と理恵先生
記者 逗子で開業されてもうすぐ10年になります。どうして逗子で開業されたのですか。
淳二先生 よく医食同源と言いますが、予防医学だけではなく、例え病気になったとしても、そのあと回復していく時に、それを支えるだけの食事であったり生活環境だったりがすごく大事になってくるんですね。逗子葉山には、それを可能にする環境がある特別な場所だと感じました。人や社会、海や山といった自然環境、歴史など、すべてに可能性を感じています。
記者 最初は淳二先生の歯科、理恵先生の美容皮膚科形成外科でスタートし、次々にクリニックを開院されています。それはなぜでしょう。
淳二先生 人間の体は一つで、それぞれがつながっています。例えば、美容皮膚科で肌が美しくなりたい、見た目が美しくなりたいとなった時に、体の内部が健康でないと成立しません。そして見た目も美しくなり、内部も健康になると、心も明るく、元気になりますね。そういう患者さんを実際に見ていると、美容医療は社会を明るくするパワーがあるんだなと感じます。シミを一つ取るだけで奥さんが明るくなって、家庭が明るくなってご主人が喜ぶということがあります。これは社会にとっても大事なこと。
また医療には、西洋医学だけでなく、東洋医学や伝統医療など様々なものがあります。メディスタイルでは、それぞれの良さを活かした治療や予防に加え、先端医療を取り入れています。様々な診療科の力を合わせて総合的な視点から患者さんを診ていくことが必要だと感じています。また、食や運動、社会参加などの生活環境も大事です。従来の医療機関という枠を超えて、医学を中心とした様々な方法を取り入れながら、健康を通して社会に貢献したいと考えています。
記者 総合的に診てもらえるというのは安心できますね。診療だけでなく、健康を通して社会に貢献されたいという考えも住民として心強いです。
歯科クリニックの待合室
淳二先生 健康というのは、よく噛んで飲み込んで体の栄養につなげていくことがまず大切な要素の一つです。よく噛めないと、栄養も偏る。ニコッと笑ったときに見えた歯がガタガタだと笑顔もうまく作れない。噛み合わせが悪ければ体のバランスも崩れます。
この大事な噛み合わせの基礎が作られるのは、子どもの成長期です。成長期にしっかりと口の機能を作っていくことで大人になって健康が維持されます。
記者 そこで「こどものための歯医者さん」を始めたのですね。
淳二先生 こども歯科は、究極の予防歯科とも言えますね。ただ予防歯科というと、虫歯予防だけのイメージがあるから少し違うかな…。こども歯科で大事なことは口の機能をしっかり育むこと。口の機能とは、噛んで飲み込むこと、舌の使い方や鼻呼吸、姿勢などで、全身の成長発達の原点です。さらに、口の機能をしっかり育んでいけば自然にきれいな歯並びになることもあります。
また、日頃、僕は大人の難しい歯科治療をやってきていますが、できれば難しい治療にならないようにしたい、そのためには成長期の取り組みが大切です。10年、20年経ち、逗子葉山で育った子ども達が大人になって、さらに、その子ども達により良い健康感を伝えていく。その先、もっと地域の皆さまが健康になっていることを願っています。
淳二先生 医療機関をもっと便利に、役に立つようにするにはどうしたら良いかといつも考えています。医療をもっと身近に感じて欲しいんです。医学はもっと社会で役に立つはずだと考えています。
例えば、アレルギーも現代人には大きな問題になっているので対策が必要です。アレルギーは皮膚に症状が出ることがあり、花粉症もあります。皮膚科が中心になることも、耳鼻咽喉科の診療が中心になることもあります。口呼吸や金属アレルギーは、歯科治療との関係も深いです。このように、様々な診療科が、情報を共有し効率的に患者さんを診ることが理想です。また、口の機能を育てたり、飲み込みの機能を回復したりする場合、耳鼻咽喉科と歯科との連携は欠かせません。当法人は、言語聴覚士もチームの一員として活躍します。
人の症状は、それぞれ違うので、個々に合わせた医療が必要になってきます。地域で連携を取り合って、その人に合わせて診ていくことができるようになれば素晴らしいと思いませんか。その人のベストの健康状態を引き出す医療と社会をつくりたいです。
記者 目指す方向に進みつつありますね。
淳二先生 まだまだこれからです。医療は病院に来て病気を治すことだけでなくて、予防医学が大事です。神奈川県でも推進している「未病」ですね。いつまでも健康で暮らせるということ。それには日常生活をどう改善していくかが大事です。「食」「運動」「社会参加」が三大要素とされています。
私は日本抗加齢医学会の専門医ですが、抗加齢学とは老化を防ぐことで病気を防ごうという学問。それを地域社会で発展させたいと思っています。そのためには病気になってから治療していくのではなく、日頃の日常生活の改善から関わっていきたい。「逗子キッチン」もそうですが、体にいいものを食べようとか、クラシックのコンサートとか子どもの音楽コンクールもやっていますが、いい文化を育てながら心も育てていこうというようなことが必要だと思っています。
運動という意味ではフレスコボールも応援しています。5月5日は体験会を、9月23日にはメディスタイルカップも開催する予定です。これからの医学の発展は医療機関だけではなく、医療機関が社会に出て行って社会づくりに参加しないといけないと考えています。
キッズルーム
記者 医療機関が講演会を開いて地域の人々に健康づくりなどを啓蒙していくことはよくありますが、淳二先生のような考え方で地域に出ていこうという考え方は医療機関の中では今の風潮なのでしょうか。
淳二先生 少しずつ出てきています。チャレンジですね。もともと先端医療を逗子葉山で広めていきたいということも大きなチャレンジでした。もしこれが私の独りよがりだとしたら患者さんが離れていくと思うのですが、幸いどのクリニックも患者さんが付いてきてくださっているので支持してくださっていると思っていますし、それに対して責任を感じています。ただ、私達だけでは未熟なところも多く視野も狭いと感じていますので、ご利用する皆さまからのご意見を重視して試行錯誤しながら発展させたいと考えています。
また、地域の患者さんの声とともに、他のクリニックさんやスポーツクラブさん、地域のネットワークと連携しながら、地域みんなで健康な生活を送れるように応援できる医療法人でありたいと思っています。
記者 先生のその思いの根本はどこからきているのでしょう。
淳二先生 最初は最先端医療こそが大事だと思って医師の道を進んでいました。海外に留学したり、家族を持ったりさまざまな経験の中で、妻が、がんにかかったことが大きかったかもしれません。人は元気だと思って生活していてもある日突然、病気だと言われることもあるし、何が起こるか分からないということですね。その時に、どうしていいか分からないということではなく、その時に頼りになれる存在でありたいと思います。
私にも子どもが3人いますが、未来を考えると子どもの教育や発育にも力を入れていきたいですね。一方、すでに「訪問診療」を行っていますが、高齢者になって寝たきりになったり、なかなか外に出られなくなったりしても、なるべくその人らしい生活を送れるように在宅医療にも力を入れていきたいです。 そのためには「社会づくり」からが大切で、その中で、私たちができることは医学の力を使ってサポートしていくということです。どうやったら、その人やその社会の良いところを伸ばしていけるか、それをいつも考えています。
お肌の診断
理恵先生 シミをとる治療もまずはお肌の診断からでした。月に1度、3回の光治療ライムライトを終えて1カ月くらいたちますが、どうですか?
記者 肌の状態がいいので、ナチュラルメイクで済むことが何よりです。
理恵先生 化粧品も変えたくなると言われます。そのために、コスメも扱うようになりました。まずファンデーションとチークを試してみましょう。ミネラル成分たっぷりの肌に負担の少ないものです。
ライムライトを3回済ませ、状態が良くなった肌にナチュラルメイク
理恵先生 メイクも大切ですが、シミを増やさないお手入れのポイントは洗顔と日焼け止めです。そこで私が納得いくまで取り組んで作った「オリジナルドクターズコスメ」をご紹介します。洗顔には、汚れをきちんと落として肌に負担になるものを残さない、でも、角質バリアは壊さないということを一番に考えた「ムースウォッシュ」。日焼け止めは、紫外線反射剤のみの「UVカットベースクリーム」。お肌をなめらかに覆ってしかも安定した基材を用いています。さらに角質層の潤い成分であるセラミドをたっぷりと配合し、日焼けによるお肌の炎症を鎮める成分も配合しています。
記者 ほんのりとした肌色なんですね。
理恵先生 はい、だから白浮きもしません。
ドクターズコスメ
記者 シミをとる治療ということでスタートしましたが、治療だけでなく、状態のいい肌を保つためのお話をいろいろ聞くことができました。
理恵先生 「こんなおばあちゃんになってからでは…」とおっしゃる方もいますが、そんなことはありません。お肌は何歳からでもお手入れの方法で状態を良くすることができます。洗顔の方法だけでも変わります。お気軽にご相談にお越しください。
2018年10月からのシリーズは以下からご覧いただけます。