リリース発行企業:日立ヴァンタラ株式会社
両社の戦略的合意に基づき、SupermicroのAIコンピューティングとHitachi VantaraのAIソリューション群「Hitachi iQ」、統合ストレージプラットフォーム「VSP One」が連携。最新のAI、生成AI、そしてデータレイクハウスの活用を強力に支援
本件は、米国東部標準時間において、10月9日(木)9:00(日本時間10月9日22:00)に発表したリリースの抄訳版です
株式会社日立製作所(以下、日立)のグループ会社で、データストレージ、インフラストラクチャ、ハイブリッドクラウドマネジメントを提供するHitachi Vantara LLC(以下、Hitachi Vantara)は、AI、クラウド、ストレージ、5G/エッジ向けの総合ITソリューションプロバイダーであるSupermicro(NASDAQ:SMCI)との戦略的パートナーシップに向けて取り組んでいることを発表しました。この協業により、SupermicroのGPUおよびAIコンピューティング機能と、Hitachi VantaraのHitachi Virtual Storage Platform One(以下、VSP One)の高いパフォーマンスとスケーラビリティが融合し、企業に対してAIインフラストラクチャやミッションクリティカルなアプリケーション、さらにデータ集約型ワークロードを支える強力な基盤を提供します。
VSP One関する詳細は、こちらをご覧ください:
https://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/index.html
企業は急増するデータ量とAIによる高度な洞察へのニーズの高まりに対応する必要があります。最近の調査*1によると、85%の組織がすでにAIモデル開発にデータレイクハウスを導入しています。さらに、現在55%の組織が分析業務にデータレイクハウスを活用しており、この割合は今後3年間で67%にまで増加する見込みです。一方で、多くの企業はシステムの断片化、データ移動時間やコストの増加といった課題に直面しており、AIのスケールアップが困難になっています。Hitachi VantaraとSupermicroはコンピューティングとデータを統合し、エンタープライズクラスの手厚いサポートにより顧客がインフラを効率化し、AI投資の効果を最大限に引き出せるよう支援しています。
*1 New “State of the Data Lakehouse in the AI Era” Report Shows Data Lakehouses Accelerating AI Readiness for 85% of Firms(英語サイト): https://www.dremio.com/press-releases/new-state-of-the-data-lakehouse-in-the-ai-era-report-shows-data-lakehouses-accelerating-ai-readiness-for-85-of-firms/?utm_source=chatgpt.com
協業の中核を成すのは、ブロック、ファイル、オブジェクト、ソフトウェア・デファインド・ストレージを一つのアーキテクチャに統合したHitachi Vantaraの統合データプラットフォーム「VSP One」です。顧客やパートナーは、さまざまなデータストレージのニーズにおいてメリットを享受できます。例えば、VSP One BlockはSupermicroサーバーと組み合わせることで、ミッションクリティカルなアプリケーションやAIトレーニングワークロードを支える高スループット、低レイテンシ、高IOPSのオールフラッシュアーキテクチャを提供します。さらに、VSP One SDSはこれらの機能を、ソフトウェアによる展開を通じて、ハイブリッドクラウド環境全体へ拡張します。VSP One Objectは、業界初となるAmazon S3 Tablesによるネイティブサポートと高度なデータインテリジェンスサービスを備え、顧客が非構造化データを構造化テーブルに移行できるようにします。これにより、企業は複雑なデータ移動やロード、抽出を行うことなく、オープンフォーマットのデータ上で直接パフォーマンス分析を実施でき、データレイクハウスの最新アーキテクチャの適用とスケーラビリティの確保が容易になります。
日立のAIインフラおよびソリューションのポートフォリオであるHitachi iQは、高度なAI向けデータワークフローを最適化するVSP Oneを基盤としています。VSP Oneの統合データサービスとSupermicroの高性能なコンピューティング機能およびGPUアクセラレーションをHitachi iQに組み合わせることで、企業はさまざまなデータ管理の要件に対応し、データ処理やガバナンス、データ保護の向上を図ることができます。この構成は、コンピューティングとデータが密接に連携することを確実にするだけでなく、ワークロード全体の可視性を高め、より迅速な洞察の獲得を可能にします。これにより、企業はAIの取り組みを支えるためのインフラストラクチャに対して、より包括的なアプローチを取ることができます。その結果、Hitachi iQは、AIや生成AI、分析、データレイク環境における幅広い業界固有のユースケースに対応した、優れたインフラソリューションを提供します。
Hitachi VantaraのChief Executive OfficerであるSheila Rohra(シーラ・ローラ)は、「SupermicroのAIコンピューティングにおけるリーダーシップと、Hitachi VantaraのVSP Oneプラットフォームのスケーラビリティと堅牢性の融合は、エンタープライズAIの未来を切り拓く基盤構築における重要な一歩を示しています。データ量が爆発的に増加する中、コンピューティングとデータをより密接に連携させることで、ワークロードをスケーラブルに途切れなく処理することが可能となります。さらに、エンタープライズクラスの高品質なサービスとサポートを組み合わせることで、私たちは組織がデータをより効果的に管理し、新たな価値の源泉を見い出し、AI主導のビジネス時代をリードできるよう支援します。」と述べています。
SupermicroのEMEA担当社長兼マネージングディレクター、TechnologyおよびAI担当シニアバイスプレジデントのVik Malyala(ヴィク・マリャラ)氏は、「Supermicroと日立は、企業がAIの導入と活用を加速するために協力しています。当社のAIに最適化されたコンピュートとストレージサーバーは、先進のGPU、CPU、NVMeを活用しています。Hitachi Vantaraの企業向けデータ管理プラットフォームおよびHitachi iQポートフォリオと組み合わせることで、動的な垂直型アプリケーション向けの計算集約型ワークロードをサポートし、顧客により高いパフォーマンスと効率を提供します。」と述べています。
Hitachi iQに関する詳細は、こちらをご覧ください:
https://www.hitachivantara.com/ja-jp/solutions/ai-analytics/hitachi-iq
関連リンク
- ニュースリリース「Hitachi Vantara、GigaOm Radar の「AI ワークロード向けに最適化された高性能ストレージ」部門で、「リーダー」および「ファストムーバー」に選出: https://www.hitachivantara.com/content/dam/hvac/ja_jp/pdfs/jp250625.pdf
- ニュースリリース「Hitachi Vantara Recognized by GigaOm for Innovation in Object Storage, Adds Industry-First S3 Table Functionality to Virtual Storage Platform One Object」(英語サイト): https://www.hitachivantara.com/en-us/news/gl250812
- ニュースリリース「TEI Study Finds Hitachi Vantara’s Virtual Storage Platform One Delivered 285% ROI and Seven-Month Payback」(英語サイト):
https://www.hitachivantara.com/en-us/news/gl250916
- ニュースリリース「日立ヴァンタラは、Hitachi iQ ポートフォリオを拡充し、多様化する AI 需要へ対応」: https://www.hitachivantara.com/content/dam/hvac/ja_jp/pdfs/jp250404b.pdf
商標注記
記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。
Hitachi Vantara LLCについて
Hitachi Vantara LLC は、データを活用してイノベーションを推進し、新たな変革をもたらします。日立製作所の100%子会社である Hitachi Vantara LLC は、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャ、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客さまが持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートします。
詳しくは、Hitachi Vantaraのウェブサイト(https://www.hitachivantara.com/)をご覧ください。
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソ サエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの 4 セクターに加え、新たな成長事業を創 出する戦略 SIB ビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumada をコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の 課題を解決します。2024 年度(2025 年 3 月期)売上収益は 9 兆 7,833 億円、2025 年 3 月末時点で連結子会社は 618 社、全世界で約 28 万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jp をご覧ください。
Supermicroについて
Super Micro Computer, Inc.(NASDAQ: SMCI)は、アプリケーションに最適化したハードウェアとトータルITソリューションのグローバルリーダーです。米国カリフォルニア州サンノゼで設立し、本社を置くSupermicroは、エンタープライズ、クラウド、AI、HPC、IoT/Edgeを含むITインフラストラクチャ市場に、いち早くイノベーションを提供することに取り組んでいます。トータルITソリューションのメーカーとして、サーバー、AI、ストレージ、IoT、ネットワークスイッチ、ソフトウェア、保守サービスを提供しています。詳しくは、 www.supermicro.com/ja をご覧ください。
お問い合わせ先
日立ヴァンタラ株式会社マーケティングコミュニケーション部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachivantara/site-inq/form.jsp