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逗子の沖縄料理店「くくるやー」で「ゆんたく会」 カンヌ映画祭に提供の泡盛も

「くくるゆんたく会」であいさつする(左から)泡盛マイスター小杉宗谷さん、神村酒造の中里陽子さん、店主の田中康裕さん、同酒造の中里迅志さん

「くくるゆんたく会」であいさつする(左から)泡盛マイスター小杉宗谷さん、神村酒造の中里陽子さん、店主の田中康裕さん、同酒造の中里迅志さん

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 逗子の沖縄料理店「くくるやー」(逗子市逗子4)で7月21日、40回目の節目となる「ゆんたく会」が行われた。

沖縄うるま産のモズクのテリーヌと泡盛

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 「ゆんたく」とは「おしゃべり」という沖縄の方言。同店は2013(平成25)年8月22日、店主の田中康裕さんが「泡盛を楽しく、おしゃべりしながら勉強できる会を開きたい」と始めた。毎回、テーマに合わせた泡盛数種類と沖縄料理を約30人の参加者と味わっている。

 今回は、以前より交流のある泡盛製造販売「神村酒造」(沖縄県うるま市)社長の中里迅志さん夫婦を招いた。同酒造は5月18日に仏・カンヌで開催されたカンヌ国際映画祭公認のセレモニー「CANNES GALA」で泡盛を提供し、中里さんもタキシードを着用し参加した。その際のエピソードなどを聞きながら同酒造の泡盛と、沖縄素材を取り入れた特別料理のペアリングが振る舞われた。

 泡盛30度のトマトジュース割とラフテーのリエットで始まり、前菜には沖縄うるま産のモズクのテリーヌが運ばれると、参加者から「わぁ~」という歓声が上がった。カンヌで提供された泡盛「暖流 CRAFT 3年古酒 40度」は「サンフランシスコ・ワールドスピリッツ・コンペティション」で4度の金賞を受賞するなど国内外で高い評価を受けているもので、料理は「国産牛すじの赤ワイン煮込み」を用意した。

 〆にはカンヌのために同酒造の職人が造った「暖流BLESS46度」が登場。40年熟成させた古酒や酵母違いの古酒など7種類をブレンドした泡盛。中里さんは「カンヌでは泡盛を、どのタイミングで味わってもらえばいいかを考え、デザートのラズベリータルトと合わせた。フレンチでは食後に蒸留酒を飲む習慣があるので、日本にも600年の歴史ある蒸留酒があることを伝えたかった」と説明。参加者は香りを確認しながら、なめるように楽しんだ。

 中里さんから、カンヌ国際映画祭参加に至る話や、泡盛を飲むための酒器・カラカラとちぶぐゎー(おちょこ)をスーツケースに入れて運んだ話などを聞きながら、ゆんたくは約3時間続いた。参加者からは「このコースをまた食べたい。メニューに入れてほしい」などの声も聞かれた。

 中里さんは「次回は、毎年参加している『逗子沖縄まつり』で泡盛の魅力を伝えられたら」と力を込める。「くくるやー」も参加する「逗子沖縄まつり」は逗子・亀岡八幡宮で9月19日・20日に開催。

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