
65歳以上の逗子市民を無料招待する「駅前寄席」が6月6日、逗子文化プラザホール(逗子市逗子4)で開催される。
5回目となる同寄席に出演する落語家は、雲龍亭雨花さん(真打ち)、雷門音助さん(二ツ目)、桂れん児さん(前座)の3人。主催するNPO法人「逗子葉山鎌倉駅前寄席」のメンバーが実際に落語を聞き、面白いと思った落語家に声をかけているという。
もともと都内や横浜まで出かけずに、逗子、葉山、鎌倉にいながら「本物の」落語を高齢者に安価な木戸銭で聞いてもらおうという趣旨で、市民らが2007(平成19)年に小坪自治会館で開催したのが始まり。これまで18年間で90回の寄席を開催してきた。コロナ禍は開催を見送ったり、入場者を半数にして開いたりしたが、昨年、2019年以来の通常開催となった。
2015(平成27)年に団体をNPO法人化し、2018(平成30)年、逗子文化プラザホールの指定管理者である逗子文化プラザパートナーズと共催することになり、会場費用などを無料にできたため、逗子市在住65歳以上の約500人を無料招待できることになった。無料招待券の対象は逗子在住の65歳以上と、その介助者1人まで。先着順。配布予定数に達し次第、終了となる。
2023年1月に法人設立発起人で前理事長の渡邊貞雄さんが逝去した後、理事長を受け継いだ松下洋一郎さんは「故人の遺志を継いで継続を決めた。次はいつあるの、という声も多い。高齢者が外出するきっかけになり、笑いは百薬の長だから」と話す。
無料招待券の配布が4月16日、逗子文化プラザ、小坪小学校区コミュニティセンター(小坪5)、沼間小学校区コミュニティセンター(沼間3)で始まった。無料招待券配布は5月5日まで。受け取りには住所・年齢を確認できるものが必要。
寄席の開演は13時。