
ピザ店「グリコノコ」(逗子市逗子6)が1月25日、逗子郵便局そば、バス通り沿いにオープンした。
80年はたつという天井の高い店舗は、家主が約40年、茶葉販売店「茶楽」を営業してきた。都内から5年前、逗子に移住してきた山崎博之さんは、高齢で閉店を決めた家主に会った際、この店での開業を決めたという。
17年前から東京・世田谷区内でワインバー「GLIKO(グリコ)」を経営している山崎さんはコロナ禍で時間ができ逗子で土作りから植物を育てたり、木の剪定(せんてい)を学び、実家のある群馬では父親と野菜を作ったり、趣味で行っている知人にチーズ作りを教えてもらったりした。「庭に小さなピザ窯を作ってピザを作ってみたら、うまくできた」ことを機に、ネットを通じて独学でピザ作りを習得したという。
ピザの特徴は、茅ケ崎のかきざわ牧場から生乳を仕入れ、店で作る自家製チーズ。メニューは、「マルゲリータ」「マリナーラ(トマトソース、アンチョビー、ニンニク、オルガノ)」、「ロマーナ(トマトソース、モッツアレラ、アンチョビー、オリーブ、ケッパー)」など5~6種類で、価格は1,500~1,800円。
ソムリエの資格も持つ山崎さんはワインに合う前菜にも力を入れている。「鶏レバーペースト」(800円)、サルシッチャ(1,400円)、「自家製サルシッチャの窯焼き」(1,210円)など。パスタとして、「じゃがいもの自家製ニョッキ レモンクリームソース」(1.540円)も注文が多いという。窯の余熱を使って作るプリン「かま焼きプリン」(700円)も「うちの店ならではのデザートにしたい」とも。
店内のピザ窯をはじめ、机や大きな木皿も山崎さんの手作り。広いカウンター席10席、テーブル席12席。「ピザは子どもも一緒に家族みんなで食べてもらえる。カウンターで前菜とワイン1杯でもいい。まだ手探りの部分もあるが、家族でも、一人でも立ち寄ってもらえたら」と山崎さん。
チーズ作りなど、準備に時間が必要なこともあり、ランチ営業はしないが、昼飲みができるよう平日は15時、土曜・日曜は14時にオープンする。営業時間は15時~21時(土曜・日曜・祝日は14時~21時)。2月は月曜定休(3月以降はインスタグラムで確認)。