![「とうふ工房とちぎや」亀田勝さんが豆腐を作る様子。アクションゲーム「スゴイツヨイトウフ」のステージクリアごとに登場するムービーシーンの一場面](https://images.keizai.biz/zushi-hayama_keizai/headline/1739494935_photo.png)
逗子の老舗豆腐店「とうふ工房とちぎや」(逗子市久木3)がムービーシーンで登場する豆腐が主人公のアクションゲーム「スゴイツヨイトウフ」(ニンテンドースイッチ版)の配信が2月13日に始まった。配信元はゲームソフト関連会社「hoenixx(フィーニックス)」(東京都武蔵野市)。
アクションゲーム「スゴイツヨイトウフ」メインビジュアル copyright/ゾウノアシゲームズ
2024年10月2日にSteam版(PC)が配信された同ゲーム。前店主の亀田勝さんは「店の写真を撮っていくお客さまが増えた。配信当初はうちの店が協力したことを伏せていたので、マニアの間で『謎の豆腐屋』と呼ばれていた」と話し、「スイッチ版ができると聞いて驚いた」とも。
豆腐を操作してステージをクリアしていく横スクロールの2Dアクションゲーム。崩れやすさが難易度となる「木綿」「絹」「高野豆腐」から選び、豆腐になるために敵と戦い、難所を乗り越えていく。みそ汁のおわんに飛び込むと、「とうふになった」というメッセージが表示されステージクリアとなり、同店の豆腐製造過程のムービーシーンが都度、登場する。
「いつも通り、豆腐を作る様子を朝5時から昼過ぎまで撮影した。映画を撮るようなカメラを用意してきたので大変なことになったと思った。キャラクターの豆腐はうちの国安豆腐がモデル。実物を各方向から特殊撮影していたので質感は本物。エンディングの実写で登場するみそ汁は辰巳芳子さんの内弟子・対馬千賀子さんにお願いして作った本物」と亀田さん。
開発者・トモぞヴPさんは「誰もができるハイパーカジュアルなゲームを作りたいと考えた時、シンプルな豆腐が戦ったら面白いと思い、ゲームコンテストへの応募を目指して制作を始めた。途中、豆腐マイスターという資格を取得したことで豆腐の良さがより理解できて、制作のヒントになった。学びの多いゲームになった」と話し、「ゲームに実写を登場させるようなことは普通はやらないので、サプライズになって反響もいい。SNSでも豆腐が食べたくなるという書き込みが多い」と喜ぶ。
同工房の4K動画は数多くのゲーム音楽を手がける作曲家・永松亮さんが担当。多くのバーチャルYouTuberが実況している。
亀田さんは「歌手の三浦大知さんがゲーム動画を配信するユーチューブチャンネル『三浦大知のゲーム実況』の登録者が10万人を突破した記念の配信に、このゲームが取り上げられたこともSNSで反響が良かった。私もこのゲームをきっかけに豆腐を食べる人が増えればと思い、イベントがあればPRに出かけている。キャラクターと同じ真四角な豆腐も今月中には出来上がる」と今後の展開に力を込める。
価格は550円。対応言語は日本語、英語、中国語。