「NAOKO☆宇宙アサガオの種」のリレー式が1月30日、葉山町立長柄小学校(葉山町長柄)で行われた。
「宙だよりスタジオ」(大阪府八尾市)が主催する同プロジェクト。種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で育てられ、宇宙飛行士の山崎直子さんと共に地球を238周して帰還した「宇宙アサガオ」の種をリレー形式で育て、小学生がつないでいく。2020年、小豆島の町立星城小学校で始まり、昨年5月、熊本県八代市立八竜小学校と大分県竹田市立竹田小学校から100粒ずつ、同校3年生が受け取った。
昨年5月16日、児童らは種と一緒に届いた観察日記などを読み、クラスごとに話し合ってプランターや花壇などに種をまいた。芽が出てからはタブレットで写真を撮り、観察日記を付け見守った。7月16日の総合学習の時間に、夏休み期間中の水やりなどの世話をどうするかについて話し合い、校舎から外に出し、猛暑中、連絡を取り合いながら水やりに通った。自宅に持ち帰り、世話をした児童もいた。
夏休み明けから種を採取し、3255粒となり、「宙だよりスタジオ」副社長の田中利秋さんに託した。田中さんが大阪府の大阪市立中之島小学校と八尾市立亀井小学校に4月以降、届けに行く。両校へは「目標に届かなくて悔しかったので皆さんは1万粒以上目指して頑張ってください」という応援メッセージや「虫が湧く前に米ぬかトラップを作りましょう」などと育てる上での注意事項などの手紙を添えた。
リレー式では実行委員6人によるミニ劇が行われた。水やりは大切、黄色い葉は取り除こうなど学んだことを芝居に盛り込んだ。
長谷川泰子校長は「一生懸命に取り組んだから、うれしかったり、がっかりしたりできた。学んだことを次の勉強につなげてほしい」、田中さんは「これで終わりではなく、宇宙に対して夢と希望を、植物に対して思いやりを持ち続けてもらえたら」と、それぞれ呼びかけた。
5月18日には「大阪・関西万博」の「TEAM EXPO 2025」パビリオンで、長柄小までリレーしてきた各校の代表が参加する交流イベントを行う。その様子はオンライン配信も行う予定。