16回目となるイベント「逗子カーフリーデー」が9月21日、JR逗子駅前広場を中心に開催された。
カーフリーデーは、1997(平成9)年にフランスの都市ラ・ロッシェルで行われた「車のない日」が発祥で、2000(平成12)年から欧州連合(EU)が取り組んできたイベント。持続可能なまちづくりに向けた環境や移動に関する啓発週間(9月16日~22日)となっている。今年は世界3351 都市が参加し、日本では逗子市のほか大阪市、豊橋市、福井市、金沢市が参加した。
世界共通の今年のテーマは「Shared Public Space みんなで使おう公共空間」。これを踏まえて主催の市民団体「歩行者と自転車のまちを考える会」が「ゆずりあい逗子」をアピールするために例年行っているパネル展示やアンケートなどのほか、アピールランやトークセッションを企画した。
JR逗子駅周辺の商店街を回るアピールランは2部制で、1部は歩行者と電動カート、2部は自転車で公共空間の譲り合いを呼びかけた。
テント内にラジオブースのような空間を設け、ゲストを招いて配信しながら行ったトークセッションには「逗子葉山気候市民会議の提案を実現する会」や「ずしし環境会議二酸化炭素部会」のメンバー、電動車いすや電動カートのユーザーなどが交代で参加。街を移動しながらの体験や日頃の思い、車依存を減らすことへの意見などを自由に話した。当日の動画は同団体のフェイスブックで視聴できる。
同団体の谷守弘会長は「例年以上に複数の団体と連携して、限られた移動空間をマイカー以外の手段で互いに譲り合っていくにはどうすればいいかを考えるきっかけになった。課題は多いが、引き続き行政にも呼びかけていきたい」と力を込める。