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葉山町の理科教師で「科学の鉄人」がサイエンスショー 児童ら熱心に見守る

ボーリングの球を浮かせる実験に取り組む科学の鉄人、益田孝彦さん

ボーリングの球を浮かせる実験に取り組む科学の鉄人、益田孝彦さん

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 葉山町立小・中学校の理科教師でサイエンスレンジャーの益田孝彦さんが7月22日、サイエンスショー「大気圧ってたいしたやつ!」を葉山町立一色小学校(葉山町一色)で開催した。主催は葉山町教育委員会。

益田さんが世界で初めてあみだした「声の命令で浮沈子を沈める」という実験の様子

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 開催時間30分前から児童らが次々に集まり、白衣を着た益田さんが長机2台いっぱいに実験用具を準備している様子を見守った。

 「宇宙人が私たち人間を見たら『あいつらよく〇〇の底に住んでいられるな』と言っているよ。〇〇って何だろう」という問いかけでショーは始まった。続いて「手のひらを出してみて。さぁ、その手の上にどのくらいの重さの空気がのっているだろう」という質問に、児童らは大きな声で次々に答えた。

 世界で初めて実用化された波力発電装置の開発者を父に持つ益田さん。理科教師として勤める一方、科学技術振興事業団が科学技術理解増進を目的として1999(平成11)年に始めた事業・サイエンスレンジャー2期生となり、さらにサイエンスプレゼンテーションを競う「科学の鉄人」では3度、優勝している。

 全国各地で披露することも多いが、小学校の校長時代は朝の全校集会10分間でサイエンスショーを行っていた。今年4月から同町立長柄小学校、南郷中学校で理科の授業を受け持ち、長柄小では「放課後サポート教室」で自由研究を希望する児童らと向き合っている。

 益田さんは「自ら実験や研究に取り組む動機をしっかり持って、その興味を持続していくことができる子どもを育てていきたい。葉山から世界に通用する科学者を誕生させられれば」と力を込める。

 ショーの後半は益田さんが世界で初めて編み出したという声を使った実験、ボーリングの球を浮かせる大がかりな実験へと続き、児童らは大きな拍手を送った。終了後も、片付けをする益田さんの周りに児童らが集まり、用具を手に取ったり質問したりしていた。

 8月11日には横須賀で「磁力の不思議に迫る」サイエンスショーを行い、9月21日22日には富山県魚津で開催される「青少年のための科学の祭典」に参加する。

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