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葉山・長柄小で「宇宙アサガオ」開花 夏休みの世話、児童らで話し合う

長柄小学校3年生。育てている「宇宙アサガオ」のプランターを教室のベランダから校庭へ移動(7月16日撮影)

長柄小学校3年生。育てている「宇宙アサガオ」のプランターを教室のベランダから校庭へ移動(7月16日撮影)

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 葉山町立長柄小学校(葉山町長柄)の3年生が、夏休み期間中の「宇宙アサガオ」の世話をどうするかについて、総合学習の時間に話し合った。

芽が出たときの写真。観察日記に収めている

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 宇宙飛行士の山崎直子さんと共に地球を238周して帰還した「宇宙アサガオ」の種をリレー形式で全国の小学生がつないでいくプロジェクト(主催=宙だよりスタジオ)が2020年に始まり、今年5月、熊本県八代市立八竜小学校と大分県竹田市立竹田小学校から100粒ずつ、同校3年生が受け取った。

 5月16日、児童らは種と一緒に届いた観察日記などを読み、クラスごとに話し合ってプランターや花壇などに種をまいた。プランターも中庭や教室のベランダなど、それぞれの日当たりを考えて置いた。地植えをする際はアリの巣を退治し、肥料として大豆のかすを土に混ぜた。ヨトウムシという害虫対策として、酢、砂糖、焼酎で「ストチュウトラップ」を作った。

 5月27日、芽が出たときからタブレットで写真を撮り、観察日記をつけている。7月16日の総合学習の時間に、夏休み期間中の水やりなどの世話をどうするかについて話し合いが行われた。1組のベランダではこの日、初めて花が一輪咲き、歓声が上がった。

 プランターごと持ち帰る案、小さな植木鉢に移し替えて持ち帰る案などが出た。2組では教室のベランダでは水やりができないので、校庭の入り口にプランターを運んだ。ボールから守るため、看板を付け、給食時の校内放送で呼びかける案が出た。水やりは学校に来られる児童の当番表を作るという。育ちの悪い地植えの芽もプランターに移し替えて移動。「水をあげ過ぎると土が硬くなるので気を付けて」と児童同士の声がけもあった。

 1組は、タブレットで児童らが情報を共有できるノートを作った。担任教諭が「なぜ作ったのか」と質問すると、児童は「夏休みの間に成長した様子をみんなが見られるように」と答えた。

 プランターの場所を変えるため、長谷川泰子校長に相談に訪れた児童らは「もし種が取れなかったらどうするか」と聞かれ、「来年も続けたらどうかな」と返答。校長は「種が取れたという成功体験も大切だが、取れた時も取れなかった時も、どうしてそうなったかを学んで、自分のものにしていかないと意味がない。例えば花壇の雑草を先生が抜くことはないが、ヒントはつぶやく」と話す。

 アサガオの種は来年、宙だよりスタジオの手によって大阪・関西万博開催地である大阪の小学校にリレーする予定。

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