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葉山の中学生へテーピングスパッツ1700枚 山本郁榮さんが寄贈

葉山町立南郷中学校で行われた寄贈式で、生徒会役員の生徒らにテーピングの大切さを話す元オリンピックレスリング選手・山本郁榮さん

葉山町立南郷中学校で行われた寄贈式で、生徒会役員の生徒らにテーピングの大切さを話す元オリンピックレスリング選手・山本郁榮さん

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 元オリンピックレスリング選手で日本体育大学名誉教授の山本郁榮さん考案のテーピングスパッツの寄贈式が5月8日、葉山町立南郷中学校(葉山町長柄)で行われた。

山本郁榮夫妻、山梨町長、稲垣教育長と記念撮影する生徒会の生徒ら

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 山本さんの妻、れいこさんが2022年、同町にカフェをオープンし、町との縁が深まったことがきかっけで実現した。

 テーピングスパッツは、山本さんが大学生の時、米・東ミシガン大学留学中に知ってから日本に持ち帰り、40年以上研究を続けてきたテーピング理論を取り入れたというスパッツ。娘で元世界チャンピオンの美憂さん、聖子さんも愛用している。町立中学校2校の生徒全員に2枚ずつ、合わせて約1700枚を寄贈した。

 式に参加した同中生徒会役員8人を前に山本さんは「日本でテーピングが知られる前はばんそうこうで固定する方法を整骨院の医師が行っていた。テーピングはスポーツでけがをした際に悪化させないだけでなく、けがをしないように筋肉などについて学んだトレーナーが選手に行うもの。けがの予防と運動技術の向上につながる。そのテーピングの良さをスパッツに取り入れた。このスパッツを使い、けがで練習を休むことなく、スポーツを続けてもらいたい」と呼びかけた。

 その後、山梨崇仁町長から山本さんに感謝状の贈呈があり、稲垣一郎教育長とともに、「私たち世代は、山本郁榮さんといえばレスリング界の神のような存在。長年の研究の成果を子どもたちが有効に使ってくれたら」と期待を込める。

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