東日本大震災追悼・能登半島地震支援イベント「線香花火ナイト」が3月11日、逗子の亀岡八幡宮境内(逗子市逗子5)で行われた。用意した線香花火は600本。
開始時間に向けて、主催する中高生ボランティアグループ「3.11つなぐっぺし」のメンバー20人ほどが集まり、ろうを入れた空き瓶を3.11と並べ準備。19時に黙とうをささげ、「今日で13年。被災した人たちのことを思う大切な日を忘れないように続けていこう」と呼びかけた。
グループの一人で火の番をしていた中学1年の仲井間湊太さんは「13年前はまだ生まれて7カ月。3.11の後、余震があった日に祖母は僕を連れて大船フラワーセンターにいたそうで、怖い思いをしたと祖母から聞いている。このグループに入って実際、宮城県石巻市の大川小学校など被災地にも行った。つらい思いをしている人がいたことを知り、助けたいし、伝えていきたいと思った」と話す。
小学生の子どもを連れて家族で参加した市内在住の男性は「親戚が被災したこともあり、子どもたちには津波の怖さなどをよく話している」と言い、60代の女性は「もっと参加している人が多いと思った。小さくても1年に一度はこうして地域で思いを共有していきたい」と線香花火に火をつけた。イベントは約1時間で終えた。
参加費と集まった募金は、石川県が開設する能登半島地震義援金に全額送る。同グループは能登半島地震の被災地でのボランティアも続けていくという。