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葉山・真名瀬漁港で「サザエDAY」 親子らが稚貝放流

葉山の海でサザエの稚貝を放流する子どもたち

葉山の海でサザエの稚貝を放流する子どもたち

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 葉山アマモ協議会が「食べて遊んで学ぶブルーカーボンと海の再生プロジェクト」の一環で9月17日、「サザエDAY」を真名瀬漁港周辺で開催し、町内外から35組の親子が参加した。

子どもに素材を説明しながら盛り付ける生江史伸シェフ

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 葉山の海の藻場の再生と保存活動を行う同協議会は海藻・カジメの再生に取り組み、種苗から育成している。カジメなど海藻を食べるウニの駆除も行っている。

 当日は2班に分かれてダイビング客用の船に乗り、カジメが育ちつつある藻場(約10ヘクタール)に行き、水中カメラで水深8メートルほどの海底を観察。カジメの間を魚が泳ぐ様子などを確認した後、サザエの稚貝を放流した。

 芝崎海岸の岩場では素潜りをする漁師や地元の団体が潜りながら稚貝を放流し、磯遊びをする親子がその様子を見守った。

 昼食では、フランス料理店「レフェルヴェソンス」(東京都港区)のシェフ、生江史伸さんがサザエのほか地元の魚介・海藻類を使った料理を提供した。メニューは、サザエのつぼ焼きひじきバターエスカルゴ風、伊勢エビ風味のカレー・サザエとシタビラメのフライ。当日も自ら潜って海の様子を観察した生江さんは「サザエはうまみより、触感とその味が特徴。こういうおいしいものを食べ続けるためにはどうすればいいかということを考えるきっかけになれば」と話す。

 協議会のメンバー、山木克則さんは「藻場再生は水産資源の増殖、環境学習に加えて『おいしく食べる』という取り組みも、とても重要だと思っている。協議会では今年2万個の稚貝を放流する予定。藻場の再生はブルーカーボン事業でもあるが、そこで育つサザエを食べることで次世代の子どもたちが海をもっと好きになる一歩にしたい」と期待を込める。

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