JR逗子駅近くの商店街「なぎさ通り商業振興会」で2月3日、恒例の節分行事が行われた。
この日は、青鬼、赤鬼、福の神、年男に扮(ふん)した同会メンバーが、JR逗子駅寄りの端から鎌倉寄りの端までの通りの途中約10カ所で豆まきを行い、一本締めで疫病退散を願いながら練り歩いた。
同会ではこれまで約40年間、商店を一軒一軒訪れ、厄払いを行ってきたが、今年も昨年に次ぎ、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、携わる人数を減らし、規模を縮小して行った。偶然、出会った子ども連れが何組も追いかけてきては豆まきに参加したり、近くまで来ると「怖い」と言って泣いたり、記念撮影したりと注目を集めた。
生花店「花一」店主の前澤夫妻は「今年も鬼が回ってきてくれてよかった。店の中に入っても構わないよ」と言って鬼に豆をぶつけ、福の神を招き入れていた。
同商店街役員の飯山圭一さんは「伝統行事をどうにか守り続けていきたいという思いと、豆まきは厄払いの意味があるので、疫病退散の思いを形にしたかった」と話す。
八幡通りの亀岡八幡宮(逗子市逗子)では、境内に組んだやぐらの上から氏子の年男年女が豆をまく行事が昨年に次ぎ中止となり、お守りと福銭を入れた福豆(500円)を200袋販売した。氏子総代の奥野哲男さんは「年男だったので残念だが、高齢者や子どもたちがたくさん来る行事なので踏み切れなかった。来年に期待したい」と話す。