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逗子のアマチュア画家・木下俊延さん 街角でちょこっと描いたスケッチ展

作品展の会場でもちょこっとスケッチする木下俊延さん

作品展の会場でもちょこっとスケッチする木下俊延さん

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 逗子在住のアマチュア画家、木下俊延さんの「ちょこっとスケッチ」作品展が4月2日から、「こだわりの道具と雑貨の店 紡氣(つむぎ)」で開催している。

本会場(2階)の下、中2階には一番大きな20号の作品

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 2000(平成12)年、逗子に移住した木下俊延さんは、イベントや講座などに参加したり散歩の途中で目に留まったりする逗子・葉山の風景や人々の表情を、小さなスケッチブックとクレヨンを持ち歩き、スケッチしている。木下さんの作品を印刷物などに提供してもらった市民団体も多い。同展では書き溜めた原画を大小約150点、展示している。

 「大阪で出版社に勤めていた30代、海外からの本を手にすることが多く、洋書に添えられたスケッチを見て、興味が湧き、初めは油彩やパステルで花や生き物などを描いていた。逗子に越してきて自然が素晴らしく、風景画を描くようになった。描きたい場所がたくさんある」と木下さん。「暮らしている人もいい人が多いので、人が集まるところに出掛け、人物も描くようになった」とも。

 作品展を主催する「チームつむぎ」のスタッフは「市内でイベントを開催している時に木下さんが会場の隅の方で背中を丸めて黙々と描いている姿を見つけると、来てくれているんだ、とうれしい気持ちになる。コロナ禍でイベントがなくなり、見掛けることができなくなっていたので、こうして作品展を開催し、懐かしいイベントの風景をあらためて見ると、温かな気持ちになる」と話す。

 作品は「三浦半島スケッチ会」に参加していたころのパステル画(サイズ=F5、F6、F8、20号)をはじめ、はがき大サイズのクレヨン画が展示され、会期後、パステル画については有料で、クレヨン画については無料で希望者に渡したいという。

 木下さんは「だんだん動くことがスムーズにいかなくなり、絵の処分も考えていたが作品展を開くことができてよかった。決して芸術作品ではないので恥ずかしいが、皆さんに楽しんでいただけたら」と喜ぶ。会場では、木下さんのもう一つの趣味であるギターの演奏が流れている。

 開催時間は10時~18時。木曜定休。4月28日まで。

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