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逗子の介護事業所が譲り受けたタオルでマスク作り 「ありがとう」のリレーに

譲ったタオルで作られた「ありがとうマスク」を受け取りがてら、発送の手伝い。(左から)半田志野さん、加藤太一さん、野呂亜紀子さん、砂村恵津子さん

譲ったタオルで作られた「ありがとうマスク」を受け取りがてら、発送の手伝い。(左から)半田志野さん、加藤太一さん、野呂亜紀子さん、砂村恵津子さん

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 逗子の通所介護事業所が地域住民から譲り受けたハンドタオルで作ったマスクが現在、「ありがとう」リレーのバトンとして喜ばれている。

手作りマスクには施設からのメッセージが添えてある

 空き家再生活動などを展開するコミュニティー「空き家レンジャー」(逗子市新宿)代表の加藤太一さんが倉庫に保管したままになっていたハンドタオルとアルコール除菌液を「無料であげます」と2月にSNSを使って呼び掛けた。「投稿を見た逗子市内のデイサービス事業所のスタッフが喜んで受け取ってくれた。それだけでとてもうれしい出来事だったのに、今月になって『利用者がそのハンドタオルでマスクを作ったので受け取ってほしい』と連絡をもらった」と加藤さん。「自分にはDIY用のマスクがまだあったので断ろうとしたが、素直に受け取って、この『ありがとう』の気持ちを次の人にリレーしたいと考えた。無料のマスクを配るのではなく、これを『ありがとう』のリレーにしたかった」と続ける。

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 加藤さんは5月9日、フェイスブックでこのいきさつを紹介し、「1人1つ、全国どこでも郵送します。ありがとうのリレーを受け取ってくれる人はいませんか」(原文ママ)と呼び掛けた。義父母に贈りたいなど28枚のマスクはすぐに受け取り手が決まった。

 5月15日の発送作業は、受け取り手の中から「ありがとうのリレーを込めて」と逗子在住の野呂亜紀子さん、砂村恵津子さんが手伝った。加藤さんに「ありがとう」と手作りのにんじんケーキを差し入れた半田志野さんは「人の気持ちや物がこうして循環していくことがいいなと思った」と話す。

 通所介護事業所の担当職員は「消毒液をいただいたお礼で作ったのに、こんなすてきなリレーになってうれしい。利用者さんたちは誰かの役に立つ事が喜び。機能訓練の一つでもあったが、針を持つことも忘れてしまっていた方が思い出して縫っていた。タオルがマスクに変身していく過程を目にしながら笑顔で楽しみ、完成品の意外性を喜ばれていた。私たちもありがとうと言いたい」と話す。マスクは約100枚作り、加藤さんに渡した残りは、「自由にお持ちください」と書いて、現在施設の前で無料配布しているという。