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逗子の洋食店「ウエザーコック」閉店へ 夫婦二人三脚で42年間

今年、喜寿を迎えたオーナーシェフの小島利之さん

今年、喜寿を迎えたオーナーシェフの小島利之さん

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 洋食店「ウエザーコック」(逗子市小坪)が12月31日、閉店する。

「ハンバーグステーキ」にはオープン当初から継ぎ足してきたデミグラスソースをたっぷりと

 逗子市内から小坪漁港へ向かうバス通り沿いに1978(昭和53)年6月にオープンした同店。店主の小島利之さんは結婚して妻の実家がある小坪に移住した。「この店の前にあるコンビニエンスストアの場所で不動産業をしていた。小坪マリーナもこの辺りの団地も造成中でトラックも多く、ほこりっぽかった」と振り返る。「横浜にあった『オリジナル・ジョーズ』という老舗のピザがおいしくて、こういうピザの店をやってみたいという気持ちもあり、夫婦2人で始めた」と小島さん。

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 開店当初75種類あったピザは現在86種類をそろえる。小島さんは「生地もソースも手作り。タマネギ、ピーマン、コーン、トマト、マッシュルーム、サラミなどに魚介類を組み合わせる。シーフードピザや小坪で捕れるシラスのピザは特に人気」と話す。「ところがピザに欠かせないチーズを扱っていた業者が廃業して、開業当時からのチーズが手に入らなくなった。製氷機や大型冷蔵庫なども老朽化していつ壊れるか心配だが、若い時と違って買い替えることも大変になった。もう今年で77歳。子育てしながらがんばってくれた妻も来年77歳になる。店舗を借りたいという会社も決まった」と閉店の経緯を話す。

 店名の「ウエザーコック」は、NHKで当時放送されていた朝のドラマ「風見鶏」から名付けた。「パン屋の話だった。あまりいい意味に取られない場合もあるが、いい風が吹いてきたらその方向に向いていかれたらという意味を込めた。大船の鉄工所に依頼して特別に作って屋根に取り付けた。店を閉めてもこのまま置いておけるかどうか」と小島さん。

 カメラ、ウオーキング、野球、読書、レコード鑑賞と今後は多くの趣味を堪能したいという小島さんは「子どもや孫と3代で来てくださる方も多くなった。42年間ずっとご利用いただき感謝している。町で会ったら声を掛けてほしい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~21時。水曜定休。