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逗子スポーツクラブが創立以来初の大規模改装 プール刷新、ウェブ自習塾も

リニューアルオープンイベントで元オリンピックスイマーのスタートに注目する参加者たち

リニューアルオープンイベントで元オリンピックスイマーのスタートに注目する参加者たち

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 逗子葉山で唯一プール設備のある「逗子スポーツクラブ」(逗子市桜山8)が3月9日、創立以来の大改築を終え、リニューアルオープンした。

メダリスト田口信教さんの講演の様子

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 同クラブは1983(昭和58)年2月28日、現在の社長・服部城太郎さんの父、長明さんが瓦店から事業転換を考えていたころに、当時全国的にブームになっていたプールに目を付けて始めた。城太郎さんによると、建設会社フジタ(広島)に勤めていたミュンヘンオリンピック100メートル平泳ぎ金メダリストの田口信教さんが飛び込み営業に来たという。「父はすでに業者も決まっていたこともあり、初めは相手にしなかったが、金メダリストだと知ってお願いした。その縁で創立当初から田口さんにはアドバザーになっていただいている」と説明。

 イベント当日、田口さんは「今は、運動をすると脳の中で何が起きているか分かる時代。有酸素運動は認知症の予防にもなると言われている。高齢者は歩くだけでいいのでプールに来るといい」などと講演。

 プールは底がすべりにくい材質に替わり、保護者の観覧スペースも増設された。ロンドン五輪銅メダリストで、スポーツキャスターの寺川綾さんが背泳ぎを披露すると、水中にもぐって間近で見た子どもたちから「おぉ」「すごい」「きれい」と歓声が上がった。蹴伸びの指導を聞いていた女性コーチは「目からウロコのことばかりだった」と感嘆。

 城太郎さんは「リニューアルは建物だけでなく、内容も刷新した。スイミングは進級試験の基準を見直し、自信を持って続けられるように。文武両道を目指し、小学絞低学年向けに自習塾も新設した」と話す。クラブ長の宇田川泰広さんは「乳幼児と保護者が遊べるキッズスペースも拡大した。ベビーから高齢者まで多年代が一緒に触れ合える、地域に根差したスポーツ施設として貢献していきたい」と抱負を語った。

 30数年コーチを続け、現在、逗子水泳協会の代表・青木加代子さんは「まず、水着になることに抵抗があるようだが、今は脱いだり着たりも便利な水着がある。荷物番で付き添ってくる人もいるがそこまで来ているならば一緒にプールに入りましょうと勧めたい。水中を歩くだけでいい」と呼び掛ける。

 営業時間は9時~21時(日曜=17時30分まで)。休館日は月末2日間。会員料金はアクア会員=5,400円ほか。

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