「趣味文具とハンコの店 ちまかる堂」(逗子市逗子2、TEL 046-874-4131)が11月12日、JR逗子駅前にオープンした。
7月31日に閉店した老舗文具店「文章堂」跡を大久保杏菜さんが改装し、コンセプトや品ぞろえを刷新した。「文章堂」は1950(昭和25)年に大久保さんの母(前店主)の祖父が開業した店。
新しい店名「ちまかる堂」の「ちまかる」は「ちまっとしたカルチャー」の略で、「ちまっと」には「ちまちました」「ちょっとした」「小さな」という意味がある。
大久保さんは「事務用文具ではなく、仕事や勉強の合間、生活のちょっとした息抜き・楽しさを感じてもらえるような趣味文具を中心に取りそろえた。自分の好きなシールやスタンプ、ペンを使って自分好みの文具にする自分なりのカルチャーを楽しめるように」と話す。
新しく機材もそろえた。ワイヤリングノート製本機ではメモ帳やスケジュール帳など自分だけのノートを製本(製本代=550円~)できる。店内に取りそろえた多種類の紙の中から選ぶこともできるほか、持参した紙を使うこともできる。
もともと印章店として始めたこともあり、はんこの取り扱いは引き継いでいるが、時代に合わせ、スマートフォンから簡単にオリジナルスタンプが作れる「OSMO(オスモ)」(シヤチハタ)も新たに導入した。ペットや子どもの写真を取り込んで作る人が多いという。価格は25センチ×30センチのホルダー代(880円)のみ。
雑貨店に勤めていた経験もある大久保さん自身、描いたり作ったりすることが好きで「雑貨屋さんをやってみたい」という気持ちはあったという。「クラフトの世界の中ではやっているものを発信したり、ワークショップを企画したりするなど、来年に向け考えている」と話し、「今はクリスマスカードや年末年始用品もそろっているので気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかける。
営業時間は11時~18時。日曜・水曜定休。