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逗子の詩人が「山ノ根日記2024」自費出版 日記の魅力伝える

詩人・新美亜希子さんと次女の明さん。展示会場で

詩人・新美亜希子さんと次女の明さん。展示会場で

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 逗子市山の根在住の詩人、新美亜希子さんが9月21日、「山ノ根日記2024」の出版記念展を逗子アートギャラリー(逗子市逗子5)で開催した。

「山ノ根日記2024」

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 都内に通勤する会社員でもある新美さんは、毎日があっという間に過ぎていくと感じていた。2002(平成14)年、ホームページを開設した際に日々の事や詩や短歌などを投稿するようになる。その後、投稿先をフェイスブックに変えるが、数カ月後、メールで友人や家族に送るように。同書は、そのメールで送った日記のうち、2024年の1年間のメールを元にした日記本で、7月1日に自費出版した。

 記念展では表紙絵・挿絵を担当した葉山在住のイラストレーター、すがわらけいこさんの原画や本文の抜粋を展示。LINEでグループを作り、日記を投稿し、読み合うワークショップなども行った。

 新美さんは「コロナ禍前、写真家の夫とこの会場で写真と日記の展示会を開いた。その時、5人に『本にしたら』と言われたら本という形にしてみようと考えていたら、(実際に)5人に言ってもらえた」と振り返る。「コロナ禍後、高校や大学の同窓会に出席するうちに50歳を過ぎると友人たちとつながることも発見があって面白いと思うようになった。それで50歳になってからの1年間を、まず本にしてみようと思った」と出版のきっかけを説明。

 来場者からは「中断していた日記をまたつけたくなった」「日々過ごす中で忘れていることを書きとめるのがいいと感じた」などの声が聞かれた。

 会場では出版を手伝った次女の西村明さんが「母の明るくてフワフワとした感じがそのまま書かれている。私も10歳から日記を書いているが、世の中に出すのはまだ恥ずかしい」と話す。

 新美さんは「日記を書くと自分の書いた言葉で自分の言動を振り返り、気づきを得られ、自分を客観視できたりする。公開すれば続けるモチベーションになるし、自分の負の感情に深入りせず、テコ入れができる」と話す。

 仕様はA6判、360ページ。価格は1,650円。逗子市内では、古書店「ここだね」(山の根3)、「くまざわ書店」(逗子5)、カフェ「あおいと」(山の根3)で扱う。

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