
葉山町が2年目となるAIデマンド型乗合タクシー「はやまる」の実証運行に伴い、8月1日、役場駐車場で出発式を行った。
同町には鉄道の駅がなく、バス停も300メートル圏内になく、山坂の上で、役場など町中に向かう足がないという「公共交通空白地」が多い。同運行は、道路運送法第 78 条第2号及び道路運送法施行規則第 49 条第 1項第 1 号の規定による「交通空白地有償運送」として昨年度、実証運行を行った。
昨年度は第1地区(長柄・堀内地域)で154人(10月21日~12月6日)、第2地区(下山口・一色地域)で89人(12月9日~翌1月31日)が利用した。役場、図書館、医療機関、スーパー、商業施設(ハヤマステーション)への利用が比較的多かったという。
今年度は車両を1台増やし、2地区同時に行い、運行期間も増やす。乗降ポイントも南郷上ノ山公園など各地区4ポイント増設。支払い方法も現金のみからクレジット決済・電子マネー決済を可能とした。
出発式で山梨崇仁町長は「町民のみなさんの移動の足を確保し、外出の機会を減らさないようにできれば」とあいさつした。
期間は2026年3月31日まで(年末年始運休)。運行時間は平日のみで9時15分~14時45分。利用料金は大人200円または300円、小学生100円、未就学児無料。予約は電話または専用アプリから行う。