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葉山海岸の花火、2日に分け打ち上げ 森戸では富士山の夕景を舞台に

「HANABI2025」森戸会場。仕掛け花火の向こうに富士山

「HANABI2025」森戸会場。仕掛け花火の向こうに富士山

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 「葉山海岸HANABI2025」が、7月23日に一色海岸で、25日に森戸海岸で、それぞれ開催された。

「HANABI2025」森戸会場。森戸川の河口付近から打ちあがる

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 葉山町では57回続く「葉山海岸花火大会」について当面の休止とし、名称も変えて2日間に分け、沖に台船を出さず、海岸の突堤から10分間ずつ打ち上げる内容にした。町民からは「10分間のためだけに浜までいくかな」「もう何十年も夏には花火を楽しみにしてきたので、10分でもやってもらえるならうれしい」などと困惑と期待の声が聞かれていた。

 一色海岸では23日、例年、鑑賞できる一色公園や小磯の鼻などが立ち入り禁止になったが、近隣の多くの駐車場は満車となり、海の家は満席でにぎわった。恒例の町長のあいさつもカウントダウンもなく、いきなり花火が上がり、驚きの歓声で始まった。風は強かったが、予定通り約480発が打ち上げられた。

 森戸海岸では25日、正午すぎに「強風の予報および風向きの見通しから打ち上げ数を減らし、規模を縮小して開催する方向」と町がネット上で知らせ、17時20分には「時間を短縮して開催」と続報を出した。それでも19時には臨時駐輪場は8割ほど埋まり、家族連れや友人同士で海に向かう人があちこちの辻々から出て、海岸に向かった。

 砂浜で町民に声をかけて回る山梨崇仁町長は「時間は半分になるが、富士山の夕景が舞台をきれいに作ってくれた。この葉山らしい風景を楽しんでもらえたら」と呼びかけた。

 定刻の19時30分、突堤から斜めに仕掛け花火が上がった。葉山名物の水中花火は予定通り行われたが、七桶の磯で準備していた打ち上げ花火はできず、約5分で終了した。例年に近いにぎわいを見せた砂浜からは拍手が湧き起こった。

 道路の渋滞やバスの混雑はほぼなく、葉山町役場によると、トラブルや火の粉などの迷惑情報も寄せられていないという。来年以降については改めて検討していく予定。

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