逗子海水浴場の海開き式が6月27日、神奈川県内で一番早く行われた。昨年は大雨の中での海開きとなったが、今年は晴天に恵まれ、朝から海水浴を楽しむ人も見受けられた。

海の家「弥栄」の前で瑛人さん

　8時30分、宮司による安全祈願の後、逗子市と逗子海岸営業協同組合の共催で海開き式が行われた。桐ケ谷覚逗子市長は「逗子が光を増す季節になった。暑さがどうなるか心配もあるが、ファミリービーチとして何より安心安全なビーチを目指していく」とあいさつした。

　安心安全を守る体制の紹介後、同市消防本部とライフセービングクラブ合同で水難救助用水上オートバイや災害救助用ドローンなどを使ったデモンストレーションが行われた。

　2022年、国内で6番目に同海水浴場が取得した国際環境認証「ブルーフラッグ」の青い旗の掲揚、海岸で昨年回収したキャップをアップサイクルしたタイルを使ったオブジェのお披露目、記念撮影と続き、待ち構えていた市内5つの公立小学校の児童約400人がカウントダウンのかけ声とともに海へ走りこんだ。気温25度、海水温は27度で、寒がる児童はいない。

　海の家は35軒、レンタル業5軒。新規参入や復活する店もある。営業時間は20時までだが、昨年に続き、日中の暑さを避けて夕涼みのニーズが高まっていることから、試行的取り組みとして8月1日～17日は1時間延長し21時まで営業する。音楽イベントも禁止にしているが、条件をクリアしたいくつかのライブが予定されている。

　昨年から「海の家」の営業に参加しているアーティストの瑛人さんは「予想以上に海の家は大変だったが、夏以降も逗子のイベントに参加する機会が増え、逗子の良さを感じている。今年は『おめでたい』意味のある『弥栄（いやさか）』という店名にした。ライブも楽しみにしてもらえれば」と話す。

　海水浴場の開設は8月31日まで。葉山町の海開きは7月1日に行われる。