
逗子市立図書館(逗子市逗子4)の来館者数が9月20日で1000万人を達成し、9月28日、記念セレモニーが行われた。
同館は1949(昭和24)年1月、JR逗子駅前にあったかまぼこ型の建物が米軍から横須賀市役所逗子支所に移管され、同時に蔵書600冊の提供を受け「逗子アメリカ図書館」として発足。 翌年7月1日、横須賀市からの分離独立に伴い「逗子町立図書館」に改称。1954(昭和29)年4月15日、市制施行に伴い、現在の名称「逗子市立図書館」となった。
1966(昭和41)年、3階にホールを設置した市立図書館を新築。2005(平成17)年4月、ホールは隣に別建物となり、現在のガラス張りの明るい建物にリニューアルオープンした。鉄筋コンクリート造り地上3階建て、収蔵可能数17万5000冊、延べ床面積2348平方メートル、座席数149席。
リニューアルオープン後、年間来館者数は毎年度 50 万人を超え、2013(平成25)年12月、500万人を達成したが、コロナ禍を経て 35 万人前後にまで減少したという。
1000万人目となった逗子在住の小学4年生、水島藍さんは母・恵さんと来館。「たまたま来て(声をかけられ)びっくりした」と藍さん。恵さんも「長女が小さい時はよく利用したが、コロナ禍であまり来なくなり、フラッと来た時だったので驚いた」と言い、「葉山育ちの私は本が好きで図書館によく通い、葉山の図書館に希望する本がないとここ(逗子市立図書館)まで来ていた。このことを機に娘たちがもっと利用するようになればうれしい」とも。
セレモニーに参加した大河内誠教育長は「宝くじに当たるよりも難しいかもしれない1000万人目、おめでとう」と水島母娘に声をかけ、「図書館は地域の情報、知識、文化の拠点。読書離れが進んでいると言われるが、逗子市の市民利用率は県内1位、さまざまな年代の居場所としてこれからも多くの人に利用してもらいたい」とあいさつした。
塚本志穂館長は「逗子図書館は貸し出し点数も蔵書購入費用も県内トップ3に入る。駅からの立地条件も良く、市内外から利用者が多い。今後、1500万人を目指していきたい」と力を込める。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。火曜・年末年始休館。