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逗子市消防署員、ロープブリッジ競技で26年ぶりの全国制覇

「全国消防救助技術大会」の「ロープブリッジ」競技で全国制覇した消防署員・諸星大弥さん(提供=逗子市消防本部)

「全国消防救助技術大会」の「ロープブリッジ」競技で全国制覇した消防署員・諸星大弥さん(提供=逗子市消防本部)

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 逗子市消防本部小坪分署警備第一係の諸星大弥さんが8月30日、兵庫県で開催された「全国消防救助技術大会」の陸上の部「ロープブリッジ」競技で全国制覇した。

・諸星大弥さんが参加した「全国消防救助技術大会」の陸上の部「ロープブリッジ」競技の様子(提供=逗子市消防本部)

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 同消防の全国制覇は熊坂篤範署長が同競技で成し遂げて以来26年ぶり。入署して13年目の諸星さんは「署長のほかに全国制覇した先輩が2人いて、指導いただきながら10年がたった。昨年は県大会2位で全国に行けなかったので、その悔しさをバネに『今年こそは』と練習に励んだ」と振り返る。

 ロープブリッジは水平に展張された20メートルの渡過ロープを、往路はセイラー渡過、復路はモンキー渡過で行う基礎訓練の一つ。標準所要時間は28秒で、諸星さんは17.2秒で優勝。2位は17.4秒で僅差だった。「署長の優勝タイムよりは遅かったが、全国大会は同じ種目で2度は参加できないので、1位という結果を残せて本当に良かった。全国では県大会と違う保護布(帆布)を使うと知り、取り組んだ当初はわずかに(布の)硬さが違い戸惑ったが、それを克服できたことがベストタイムにつながった」と諸星さん。

 小学生の頃、近くで民家の火災があり、そこで活躍する消防隊員を「かっこいい」と思った諸星さんは高校まで野球を続け、運動能力を磨き、入署。「競技により、精神面が鍛えられ、体力も向上する。火災や災害現場で助けを待つ声に諦めず、訓練で培った強い精神力で立ち向かっていきたい。多くの人に応援してもらったので、お返ししていきたい」と力を込める。

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