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逗子の里山でトレイルランニング・ジュニア大会  地元日本代表が主催

レース前、大会ルールとマナーを子どもたちに説明する主催者の宮地藤雄さん

レース前、大会ルールとマナーを子どもたちに説明する主催者の宮地藤雄さん

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 逗子の神武寺周辺で4月14日、「第3回KANAGAWA Jr TRAIL RUN in 逗子・神武寺」が行われた。主催は逗子在住のトレイルランナー宮地藤雄さんが代表を務めるFUJIO PROJECT。

スタートダッシュで走りだす児童ら

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 未就学児の部女子に参加した1歳児から保護者として参加した50代までの参加者約250人が学年ごとに熱戦を繰り広げ、里山が家族や仲間の歓声に包まれた。

 コースは、未就学児の部=約1キロ、小学校1~2年の部=約1.5キロ、3~4年の部=2キロ、5~6年の部以上=2.5キロ。広場をスタートし、山門の階段を駆け上がり、薬師堂、鐘つき堂を横目に見ながら、その後はコースによって異なるが、参道やハイキングコースなどを上ったり下ったりするほか、祠(ほこら)や櫓(やぐら)など歴史を感じる狭い山道も一部に含まれる。

 開催のきっかけは、トレイルランニング日本代表の宮地さんがトレーニングコースの一つとしている神武寺周辺の里山整備を手伝いながら、「ここでフィールドを作れたら面白いコースになりそう」と思い立ったことから。「神武寺の住職に相談したら快諾してくださった」と3年前を振り返る。

 逗子の地域活性化のためにボランティアで里山の保全や整備活動を続けているいくつかの団体とも協力して伐採作業などを行い、それがコース作りにつながった。レースに参加した子どもの中には、そうした整備活動から参加し山に親しんできた子どももいる。

 3年生の女子の部で優勝した女児の父親は「朝3時に起きて埼玉県戸田市から来た。子どもと一緒にいつも荒川土手や近くの山で練習しているが、このコースはきつかった。娘は負けん気の強さで優勝できたと思う」と話す。地元参加者からは「山の登り口までは自転車で来られる。身近な場所で貴重な経験を子どもにさせられてうれしい」という声が寄せられた。

 宮地さんは「トレイルランという競走の楽しみだけではなく、あいさつや譲り合いなど山でのマナーなども子どもたちに学んでほしいと思っている。大会を通じて、逗子は海だけでなく、山も素晴らしい資源だということもPRできて、地域活性化につなげたい」と話す。

 同プロジェクトが主催するジュニアトレイルの大会は他に、東京、千葉、長野、山梨でも開催される。日本代表・宮地さんも、4月21日からクロアチアで始まる大会を皮切りに今シーズンの海外遠征が始まる。

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