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葉山の森戸海水浴場で「浜の盆踊り」に向けて練習会 盆楽団も応援に

「葉山盆楽団」の篠笛に合わせて、踊り子担当や盆踊り好きが集まった練習の様子

「葉山盆楽団」の篠笛に合わせて、踊り子担当や盆踊り好きが集まった練習の様子

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 葉山町の森戸海水浴場で8月9日、「森戸の浜の盆踊り大会」本番に向けて2回目の練習会が行われた。本番は13日。

(左から)「葉山盆楽団」の篠笛、村山二朗さん、唄い手のわかなさん、はんちゃん

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 同町の中で一番広い砂浜、遠浅で波の穏やかな森戸海岸は、今もファミリービーチとして町内外からお客さんを集めているが、盆踊り大会は、海水浴がもっと盛んだった昭和30年代にこの海岸で始まったという。

 1944年から11年間は行われていなかったが、音楽関係者やミュージシャンが多く集まる海の家「OASIS(オアシス)」のライブイベントとして盆踊りが行われ、その流れで海の家のスタッフを中心に2006年、復活した。

 ライブハウスから復活したこともあり、生バンド演奏が特徴の同大会。この1日のために「葉山盆楽団」という名前の下に集まる。キーボード、太鼓、ちゃんちき(パーカッション)、トロンボーン、ベース、ギターと総勢10数人。プロとして音楽活動をしているミュージシャンも参加する。

 練習会の応援に駆け付けていたプロの篠笛(しのぶえ)奏者、村山二朗さんは海外25カ国で篠笛の魅力を紹介し、著書もある。アニメーション映画「君の名は」では劇中歌を作曲し、篠笛と太鼓の演奏を担当した。「盆踊りの演奏は1年の中で葉山のこの1日だけ。躍らせ請負人として、楽しみたい」とこの日もずっと練習に付き合っていた。

 唄い手の一人、はんちゃんは「花笠音頭」担当。「海岸で歌うことは気持ちいい。ご先祖さまたちも一緒に踊ってくれるのでは」と話す。

 13年前から主に広報・宣伝を担当している堀祐一さんは、毎年当日朝7時に、町内の竹林に行き、竹を切り、海岸に運んで櫓(やぐら)を組んでいる。

 堀さんは「ここの盆踊りの魅力は、砂浜と海風の気持ちよさ、生バンドのライブ感。バンドを見に来るお客さんが増えて、踊らずに立って見ている人が多くなったことがあり、5年くらい前から輪の内側に一段高いお立ち台を作って、その上の踊り子たちを見ながら踊ってもらえるようにしている。練習会もそのために始めた。みんなで踊ってもらいたい」と話す。

 曲目も、炭坑節、花笠音頭、東京音頭そしてオリジナルは葉山音頭だけという。この選曲にした理由も、「なるべく多くの人に踊ってもらいたいから」という。練習会は12日も16時30分から行う。当日13日も、18時から1時間は主に子どもたちが練習できるような時間になる。

 「葉山盆楽団」演奏は19時~21時。

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