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逗子の町中で「畑クラブ」 収穫した野菜で料理や瓶詰めも

京急線沿いにある「FARM CANNING(ファームキャニング)」の「畑クラブ」で作業するメンバー(提供=FARM CANNING)

京急線沿いにある「FARM CANNING(ファームキャニング)」の「畑クラブ」で作業するメンバー(提供=FARM CANNING)

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 逗子で野菜のびん詰めの製造販売やケータリング事業を展開する「FARM CANNING(ファームキャニング)」が現在、キッチン付き貸しスペース「逗子ののせ」(逗子市逗子2)で11月から行う「畑クラブ」秋冬コースの参加者を募集している。

クラブの案内人、FARM CANNING(ファームキャニング)代表の西村千恵さん

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 葉山にある湘南国際村の農園で昨年度まで5年間、畑仕事とびん詰めの年間スクールを続けてきた「FARM CANNING」は、農園の事情でスクール休止となり、代わりの場所を探していた。「私たちの拠点である逗子には農地がほぼゼロ。それでもどうしても自分たちの暮らしの中で、仲間達と食べるものを育てて共に食を囲むという場を作りたいと考えてきた」と代表の西村千恵さん。「今年になって『逗子ののせ』さんとのご縁があって、庭を畑として貸していただけることになり、5月に1期生を迎えた」と続ける。

 生産者に栽培を教わるのではなく、仲間と共に学び合う場という意味を込めて「クラブ」と名付けたという。葉山の農園で学んだことをスタッフがメンバーにシェアする。西村さんは「今日食べた野菜がどこでどう育てられたのかを知る機会は少ない。私たちが畑に教えてもらったように、自然のいのちの循環をもっとみんなと分かち合いたいと思っている。旬の野菜を調理したり瓶詰めにしたりして味わい、土や種、月のサイクルなどテーマに沿った学びを深めていく。メンバーから提案してもらうこともある」と野菜に目をやりながら話す。

 現在、募集中の秋冬コースには2コースを設ける。火曜日コースは11月9日から、土曜日コースは11月13日から、それぞれ毎月1回全員が集まるワークデーがある。ワークデーがない日には、水やりや雑草抜き、収穫など自分の都合に合わせて畑仕事ができる。土曜日コースは市外からの参加者も多いという。

 10月30日には、秋冬コースに向けた畑の整理とへちまのタワシ作りをする。開催時間は10時~12時。途中参加、途中退出可能。雨天中止。西村さんは「どんな場所か見てみたい、作業を体験してみたい人は参加を」と呼び掛ける。

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