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葉山の森山神社例大祭に「森山社小絵馬御守り」 氏子会関係団体が発案・手作り

杉板を切る作業からお守り制作を始める「葉山童遊會」のメンバー

杉板を切る作業からお守り制作を始める「葉山童遊會」のメンバー

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 森山神社(葉山町一色)の氏子会が現在、8月28日・29日の例大祭で「森山社小絵馬御守り」を手作りし配布する準備を進めている。

完成間近の「森山社小絵馬御守り」 

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 同神社の正式名称は森山社で、創建は749年。お守り制作を発案した「葉山童遊會」は、森山神社公認の「子供のためのみこし会」で、子どもたちが安全に楽しめるようにと、地域住民の有志が集まって活動している。

 安澤栄一会長は「葉山出身ではないが、地域のお祭りに参加する子どもの保護者として関わり始め、子どもが成長した後も、親同士でつながっている。コロナ禍でみこしを担ぐことができないが、何かできることはないかと話し合った。例年、参加した子どもたちに手作りの木札を配っているノウハウがあるので、実現できると思った」と話す。

 同会では町内の材木店に杉板を発注し、7月10日・11日、2200個のカット作業、穴あけ、焼き印押しなどの作業を始めた。17日には氏子関係団体の「相州葉山一色木遣保存会」「森山社囃子保存会」「一色輿友會」のメンバーも加わり、バリ取りなどの仕上げ作業を行った。絵馬のデザインは「葉山」の山、みこしの形をイメージしている。

 氏子世話人の鈴木恵一郎さんによると、完成したお守りは例大祭で宮司により御霊入れを行った後、車に載せた子どもみこし、おはやしトラック、木やりとともに、一色町内のいくつかの場所で配布を予定している。希望があれば、町内の老人ホーム、福祉施設などにも渡したいという。「神社のことを知ってもらうだけでなく、コロナ禍で人間関係が希薄化する中、地域のつながりを感じてもらえれば」と意気込む一方で、「スーパーなどの大型施設でも配布できたらと思うが、コロナの感染状況にもよる」と不安ものぞかせる。

 森山神社は1250年以上の歴史があり、33年に1回行われる『行合祭』を2028年に控える。童遊會名誉会長の鈴木直規さんは「地域の大切な文化でもある伝統行事を語り継いでいくためにもお守りを受け取ってもらい、地域の皆さんに関心をもってもらいたい」と話し、「数十年前は子ども会が各町内にあり、お祭りも盛んだった。子どもは少なくなったが、葉山に引っ越してくる家族も多い。地域でつながることは防災にもつながっていく大事なこと」とお守りに期待を寄せる。

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