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逗子発「foodloop」プロジェクトがマルシェイベント 食と自然の循環考える機会に

プロジェクト「foodloop」代表者の大倉暁さん。マルシェの会場となる文化複合施設「AMIGO HOUSE」で

プロジェクト「foodloop」代表者の大倉暁さん。マルシェの会場となる文化複合施設「AMIGO HOUSE」で

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 逗子を拠点に活動する「foodloop(フードループ)」プロジェクトが6月19日、文化複合施設「AMIGO HOUSE(アミーゴハウス)」(逗子市新宿3)でマルシェイベントを開催する。

5つの飲食店の料理がセットされる「local food box」。夏バージョン受付中(提供=foodloop)

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 同プロジェクトは5月、食卓を起点に自然と流通の循環を考えようと、飲食店「AMIIGO MARKET(アミーゴマーケット)」(逗子市新宿1)を運営する井上園子さんと、文化複合施設「AMIGO HOUSE」運営や地域活性などを手掛ける大倉暁さんが立ち上げた。

 きっかけは昨年春に3カ月間、井上さんが行った宅配サービス「LOCAL FOOD DELIVERY(ローカルフードデリバリー)」という。飲食店がつながって注文を受け、自転車やバイクで宅配した。「このサービスを通して、食べる人、調理する人、生産者がつながると新しい食のつながりができ、経済の循環が生まれ、生活が循環し、食文化や環境を守っていこうという活動へ広がっていくと思えた」と大倉さん。

 同プロジェクトでは最初の取り組みとして、地域の生産者が作った食材で、地域の飲食店が調理し、注文した人の自宅に届ける定期宅配便「local food box(ローカルフードボックス)」を始めた。クラウドファンディングで初回分の注文を受け付けたが、開始後24時間で目標50個の予約を達成した。現在は、8~9月の予定分を受け付けている。大倉さんは「今年は隔月で試してみて、来年に定期化、会員化できたら」と話す。

 19日のマルシェは「local food box」の生産者が出店する。逗子・小坪の漁師、植原和馬さん(正旗丸)や葉山の漁師・畠山晶さん(桜花丸)、石井ファーム、「Hayama Sunshine Farm(ハヤマ・サンシャイン・ファーム)」、横須賀の「SHOfarm(ショーファーム)」や農園レストラン「SYOKU-YABO(ショク‐ヤボ)農園」が予定されている。売り切れなかった野菜はプロジェクトで買い取り、ボックスの食材になる。

 参加希望者は新型コロナウイルス感染対策のため、ウェブ上の管理システム「Peatix(ピーティックス)」で予約が必要(当日空席があれば入場可)。

 大倉さんは「マルシェでは生産者と顔の見える関係を作ってほしい。今後は生ゴミを堆肥に変えるコミュニティーコンポストや庭先養鶏との連携、再生プラスチックの回収なども進めていく。地域の皆さんに関わっていただけたら」と呼び掛ける。

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