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葉山ヨットフェスで英国セーリングチームと町民が交流 模擬レースも

葉山港沖で行われた模擬レースをボート上から応援する町民

葉山港沖で行われた模擬レースをボート上から応援する町民

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 「葉山ヨットフェス2019」が7月13日、葉山港(葉山町堀内)で行われ、英国セーリングチームのメンバーが模擬レースやトークショーなどを通して町民と交流した。

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 葉山町では昨年から、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、世界屈指の強豪、英国セーリングチームのホストタウンとなり事前キャンプが行われている。今年も6月5日~9月3日の間、順次、選手やコーチ、関係者が訪れる。自ら誘致を図った山梨崇仁町長は「葉山ほど、町を挙げておもてなしをしている所はないのでは」と話す。町民ボランティア15人は、通訳だけにとどまらず、買い物や観光など町の案内もサポートしている。

 フェスもホストタウンの取組みの一環。葉山町と同町教育委員会が、英国セーリングチームと町民の交流の機会を提供し、おもてなしの心や国際感覚を身に付ける場として、またヨットの魅力を知り、ヨットを身近に感じる機会とすることを目的に昨年に続き、実施した。

 町内の飲食店舗の出店も増え、昨年、強風のために中止になったヨット乗船体験にも多くの家族が参加した。ステージイベントでは「逗子葉山青年会議所」がトークショーやクィーントリビュートバンドのライブを企画して盛り上げた。企画書を書いて町に提案した同会議所の神谷誠さんは「町の魅力を発信していくことが会議所の目的の一つなので、いい機会だと思った。会場が盛り上がって良かった」と笑顔で話す。

 トークショーではパフォーマンスマネジャーのマーク・ロビンソンさんが「葉山は小さな町だが、滞在に必要な設備も整えてもらえているし、まるで我が家のような気持ちにさせてくれる。オリンピックではメダルを取ってトップの国であることを維持したい」と抱負も語った。

 模擬レースには英国セーリングチームに町のジュニアヨットスクールの生徒、逗子開成高校や慶応高校のヨット部生が挑んだ。

 ウィンドサーフィンでファンレースに参加し、2連覇した山梨町長は「学生時代、世界の大会に出るとイギリスチームはトップクラスで、恐れ多くて話ができるようなレベルではなかった。世界が広いことを知った。子どもたちにも世界へ出て、外から葉山を見て、戻って来てほしい」と話し、「葉山町民みんなが1回はヨットに乗ってほしい」とヨットを通じての町の発展、海外との交流に期待を込めた。

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