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スーパースズキヤ葉山店考案「自家製煮豚カツ丼」が「お弁当・お惣菜大賞」最優秀賞

(左から)スズキヤ葉山店副店長兼デリカ担当チーフの登坂雄一さん、デリカ担当の長谷川偕子さん

(左から)スズキヤ葉山店副店長兼デリカ担当チーフの登坂雄一さん、デリカ担当の長谷川偕子さん

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 逗子に本社のあるスーパースズキヤ(逗子市逗子6)は全国スーパーマーケット協会(東京都千代田区)が企画している「お弁当・お惣菜大賞2019」の「カツ丼・カツ重部門」で最優秀賞を、パン部門で優秀賞を受賞し、10部門で入選した。

入賞した商品一覧

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 同賞はスーパーマーケットやコンビニエンスストア、専門店などで実際に販売している商品を弁当・総菜・すし・麺・サラダ・スイーツなど12部門に分けて募集し、専門家で構成された審査員が製造のコンセプト、原材料や調理法、味付けのこだわり、オリジナリティーなどに対して特に優れた商品を選出するもので、今回8回目。過去最多の5万3285件のエントリーがあった。

 スズキヤが「カツ丼・カツ重部門」(応募数2.911点)で最優秀賞を受賞した商品は「自家製煮豚カツ丼」(498円、税別)。1番の特徴は、毎日自社のプロセスセンターで製造し、ロングセラーとなっている「自家製おつまみ煮豚」に、自社工場製のパンを包丁で刻んだパン粉を使って揚げたカツ。

 煮豚を使うことを提案した葉山店のデリカ担当・長谷川偕子さんは、スズキヤに勤めて30年以上のベテラン。「何かに煮豚を使ったらどうだろうというアイデアは持っていた。カツの定義は衣をつけて揚げることだろうと、いろいろ試す際に煮豚も提案した。卵でとじてしまうと煮豚かどうか見た目が普通のカツ丼と同じになってしまうので、卵は使わずに、彩りを考えてパプリカやアスパラなど5種類の野菜を大きめに切り、素揚げして添えた」と説明。煮豚のため、サッと揚がり、衣がサクサクとしているという。ソースはみそだれ。値頃感の評価も高い。

 2月13日に幕張メッセで表彰式があり、当時の店長らと参加した。「会場に行くまでは実感がなかったが、会場でこの商品が陳列されていたり、カタログの表紙を飾っていたりする状況を見て、これはすごいことだったと感じた」と長谷川さん。

 表彰式後、受賞商品には「最優秀賞」「入選」などと明記された協会オリジナルのシールを貼って販売を始め、葉山店のデリカ売り場には表彰状などが飾られた。現在、スズキヤ11店舗とHAYAMA STATION(葉山町長柄)で販売中だが、手間のかかる商品のため、製造数を増やせず昼過ぎに売り切れてしまうことが多い。

 デリカのチーフバイヤー木内美紀さんは「2018年度は最優秀賞獲得が会社の課題の一つだったので、11の店舗ごとに部門を割り当て、3カ月間毎月1商品ずつ、試作品を作って幹部会に提出した。その中から厳選して53品をエントリーした。これまでは限られたメンバーだけで開発していたが、売り場のパートさんたちにも参加していただいたことで、アイデアも広がり、約5万点の中から12品が入選するという快挙につながったと思う。今後も最優秀賞を目指す」と意気込む。

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