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葉山在住アウトドア写真家の亀田正人さん、地元で写真展「山を旅する人」

アウトドア写真家の亀田正人さん。葉山公園で

アウトドア写真家の亀田正人さん。葉山公園で

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 葉山在住のアウトドア写真家、亀田正人さんの写真展「山を旅する人」が現在、葉山まちづくり館ギャラリー(葉山町堀内)で行われている。

亀田正人さんの写真展「山を旅する人」の展示の様子

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 亀田さんが撮った服部文祥さんの山旅の写真を40点展示している。服部さんは長期の山行に装備と食料を極力持ち込まず、狩猟などで食糧を現地調達することを「サバイバル登山」と呼んで、実行している登山家であり作家。冒険家に憧れ、探検部のある大学を選んだ亀田さんは「10年ほど前、社会のことが少し分かってきた頃に出会い、考え方に刺激を受けた。服部さんは冒険作家として人気のある作家ベスト3の一人」という。

 他大学だったが、東京農業大学の探検部とそのOBが始めたメコン川全流降下プロジェクトに参加した亀田さんはその降下記録をカメラで撮り、アウトドア雑誌に持ち込んだことがアウトドアカメラマンになったきっかけ。「ちょうどフィルムからデジタルへの転換期だった。山岳雑誌など専門誌の仕事が多く、結婚して葉山で暮らしていても、海を見ない日が続いた」と振り返り、「コロナ禍でライフスタイルが変わり、あらためて海山が近くて遊べる葉山の暮らしがいいなと感じている」と亀田さん。

 絵が描けたら絵本作家も憧れの仕事だったという亀田さんは写真で服部さんのサバイバル登山を子どもたちに伝えられたらどうかと考え、写真で紙芝居を作った。「カエルを食べるシーンなど関心を持ってもらえそうな写真も入れたが、意外と旅って抑揚がなく、難しかった」と苦笑。今回の展示はその時に選んだ50枚の写真からの40枚。

 「アウトドアがメジャーではなかった頃はアウトドアを楽しむことなど特別で変な人と思われた。それで良かった。今は一般化したこともあり、自分ができることを模索中。最近は山を走って 海でシーカヤックこいで、釣りをしていることが日課」と話し、「写真展の会期中に服部さんのトークショーを企画したらあっという間に満席になった。改めて服部さんや鎌倉の角幡唯介さんたちと何かできたら」とも。

 開催時間は10時~17時30分。月曜定休。12月25日まで。

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